学生時代、クリスチャンになりたての頃、日本から渡米してきていた若い伝道者の夫婦から『Count Your Blessings』という歌を日本語で教わった。その歌は、『数えよ、主の恵み~♪数えよ、主の恵み~♪』を何度も繰り返す。
リズミカルで耳にはやさしかったが、言葉の意味や内容については、私個人的にはなかなか受け入れがたいものだった。
当時、経済的なことも、人間関係も、体調も…ましてや精神的な安堵感すら確かなものではなかった。グラグラと足場の悪いところに立っている『櫓(やぐら)』のような状態だったからだ。
将来、仕事をガンガンやれば…、伴侶があれば…社会的地位があれば…とどんどん条件をつけ、それを実現しようとした。しかし、人生の先輩方はすでにお分かりと思うが、そんな簡単なものではない(苦笑)
多くの希望は失望に変わり、期待は粉々にされ、心の隙間に北風が吹くことの方が多い…。
神の恵みは些細な隙間、小さな気づきの中にあるということを、御言葉通して、物事が当たり前のではなく、『あり難(がた)し』であるがゆえに1つ1つに『感謝』することが大切だということをやっとわかり始めたのは、ものすごく最近だ。
「主からの恵みは特別な人にしか与えられない」「与えられている人は主から非常に愛されている人だけ」と思っていたからだ。

筆者はこう言う話を聞くと以前は『はい、はい、クリスチャンあるあるですね~』と心の中で思ってちょっと斜(はす)に構えていたので、…ちょっと照れてしまうのだが…。
今ならこの旋律を素直に口ずさむことができると思った。