謹賀新年

 

12月31日午後5時23分

番台から降り客を見送っていた主人と

最後の別れを・・・

 

思うに

これは平成を経て令和の今

本当に昭和のお別れなんだと思った

 

各地域に数多くあった銭湯は

次々にその灯りをともし続けることなく

去ることとなった

 

あぁ 今だ治らず

負傷した右手を気遣い

背中を流してくれた銭湯人とは

会うことはないんだろうか

 

何思う

いつもと違う顔の表情に

いつもと変わらぬ声掛けをする

そんな銭湯人とのお別れ・・・

 

決して感傷に慕っているわけではない

昭和が終わっていくことを

図らずも認めなくてはいけない切なさに

立ち止まっているだけなんだ

 

明治の人の気骨

大正の人の優美

 

改めて昭和を思う時

どんどん

手の届かぬほどに遠のいていく

昭和に思いを馳せる

 

そんなアロエがいるんだ