広告媒体の変貌
二つの事象がつなぎ合わさって、別の風景が見えてきます。
一つは、少し前のThe Wall Street Journalですが、日産がモーターショーにも出展していた新車「GT-R」の宣伝を、TVCMや看板広告からネットやゲームにシフトしたという記事。
You Tubeには、例の黒いマスク付のGT-Rが相当数投稿されていたらしいし、ゲーム「グランツーリスモ」でも運転できたらしい。
効果の程が分かるのはこれからですが、大衆市場向けの宣伝費の半分程度の費用で済んだという。
マスに向けた広告の限界、それへの対応を感じさせる事象です。
もう一つは、まさしくそれに関する本です。
「テレビCMの崩壊」
確かに、夜になれば朝見たCM等覚えていないし、また見たいと思うCMも、ほとんど無い。
ましてやそれを見て買って見ようなどと思うことは少ないし、実際買う事はもっと少ない。
実際に物を買おうと思うのは、実物を見て触れてみた時、その詳細な情報や、質感が分かる時です。
これはネット上でも同じです。商品の素性が分かる、背景が分かる、自分が欲しいものかどうか分かるから、買うわけです。
東京ガールズコレクションは携帯サイトで相当の売上があるようですが、モデルさんが着ている物を自分も着れると言うイメージがわくから買おうと思えるのではないかと思うんですね。
TV CMで共同幻想を抱く時代は、終わったのではないか、と。
TVの競合としては、ネットの中で多様化しているメディアです。
HP、Blogが勿論、SNS、VODもそうでしょう。
情報を受ける手段と買う手段が一体化してきている中で、機能的に一方的な発信しか出来ないTVに萎靡しい側面があるのは確かでしょう。
地デジだって、大きいテレビに電話線をつなげておこうとは思わないし、ワンセグは基本的に携帯の一部です。
時間をかけつつなのでしょうが、TV CMから潮が引くのは間違いないと思います。
TV CM以前に、TV番組自体の質の低下が目立つ事も、また大きな問題なのですが。