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96%減収でもパチンコ屋は盛況

今朝の朝日新聞によると、愛知県豊田市の法人市民税収が、08年度の442億円から、09年度は96%減収の16億円に落ち込む予想との事。理由はトヨタ自動車の業績不振で、16億円と言う数字は69年度の15億円とほぼ同じで、40年のタイムスリップに相当する。


まあ、自動車生産台数も80年前後の数値まで落ち込んでいるし、当然かなという気はします。産業的にも生活的にも、20世紀は自動車文明の時代でしたが、21世紀になって自動車自体が大きく変わろうとしている中で、産業や生活も含めた価値の再編は必要でしょう。


これから先も、経済成長の糧としての自動車産業の成長が続くとも、自動車産業に従事すれば生活が安泰と言う時代が続くとも思えない。当然、今と比較すればある程度の回復はあるのでしょう。しかし、中長期的には自動車の技術としても産業構造としても大きな変化が来る事は、容易に予想できる。



昨日、そんな愛知県に行ったのです。豊田市ではなく名古屋近郊ですが。街中を歩いたりSCに行くと、閑散としているかと思いきや意外と人が多いのです。家族連れ、しかも父親同伴が非常に目立ったのです。なんでだろうと同行した知人に聞いてみると、トヨタ系列企業の一時帰休日だとの事。彼は愛知県出身の地元民です。トヨタ系列に就職した友人もいるらしく、彼は一時帰休日について友人から聞いていたのです。


トヨタが工場を一時的に止めると言う話は、情報として知っていたし報道もされていた。組み立て工場が止まると言う事は、部品工場も止まると言う事です。系列企業も同様に止めている。ある意味、愛知県の自動車産業が一時停止したに等しい。


そういう状況で人々は何をするのか、非常に興味があったのです。一時帰休と言う時間をどのように過ごすのか、と。


もちろん「巣ごもり消費」している人たちもいるでしょうが、なるほど、こうなるのか、と思いました。さすがトヨタです。多くの従業員は、一時帰休や減俸と言ってもまだ豊かで、休みを利用して家族サービスができる状況の人が相対的に多い。逆に、それが出来ない人達は愛知県を出ているのかもしれない。事実、そういう報道がありましたね。


SCは盛況だったのですが、もう一つ、パチンコ屋が盛況でした。いつもは閑散としている平日昼間のパチンコ屋の駐車場が、昨日はほぼ満車。大盛況です。


それをみてまたしても、なるほど、こうなるのか、と。


パチンコを含め多くの賭け事は、本業の収入がなければお金を入れる事が出来ないものです。つまり、景気が良い時ほど流行る産業です。不況の時はそこまでお金が回らない。事実、06年度に比べるとパチンコ産業は店舗数も投資額も減少している。しかし、今の愛知県では大盛況です。


2000年頃、ITバブルだった時、ある電子部品工場の地域はパチンコ屋も大盛況でした。その後ITバブルが崩壊し、その企業が人員削減を行った時でさえ盛況で、その後数年は盛況が続きました。しかし2005年頃を境に新規出店が減少し、閉店も目立つようになりました。今は店数が減った事もあってそこそこ人は入っているようです。


リストラ等が行われた時の人の暮らしへの影響は、消費動向には早めに反映されても、ライフスタイルには実はすぐには出てこない部分がある。仕事や収入が変わっても、人が暮らしのスタイルを変えるのには時間がかかりる。そのタイムラグの間は、今の状況では本来盛況ではないはずのものが、惰性で盛況になる。逆もまたしかりです。


パチンコ屋に人が賑わうと言う事は、余裕のある生活スタイルをしている人がまだまだ多いと言う事。本当の不況の時には、パチンコ屋に人が群がる余裕などないはずです。


その意味では、トヨタ関連はまだ大丈夫と思っているのでしょう。いつまでかは分かりませんが。