先生
私が勤めている部署は、中国に工場を持っています。
かく言う私自身数年前、
その生産ライン立ち上げに中国に行っていました。
その中国工場から実習生が来ると言う事で、
半日ほど先生をしました。
製造現場の中でも、ラインや設備条件の管理をする、
いわゆる管理職クラスの人達。
まだ20代の課長や係長。実績は5-6年と言ったところ。
専門技術が私とは異なる人達だったのですが、
まず現場で簡単な実習。
はじめてみる物や設備もあるようで、
興味津々に見たり触ったりしていました。
その後現場で見た情報を基に、
簡単で実践的な計算問題を例題として出しました。
中国人といっても大卒で、
現場のキャリアを積んでいる人達だからセンスはある。
しかし現場であられる情報と、理論や原則を繋げる力は、
まだ不足している。
おそらくその背景には、
大卒技術者はあふれているが、
専門的な技工師が圧倒的に少ないと言う、
中国の現実があると思う。
中国人の思想的背景、儒教思想には、
手足を使うものは人に使われれる
と言う考え方があります。
だから、少しポジションがあがると自分で手を動かそうとしない。
そのため専門的な技術を持って、
現場でものづくりに携わる人が少ないのが現状です。
それが故に原理原則に則ったものづくりを、
現場に落とし込む事がとても難しい。
彼らの吸収力はたいしたものです。
要点を少し教えるとスッと吸収する。
しかし、新しい事を生み出したり、
何かと何かをつなぎ合わせて改善していく、
こういうことはまだ不得手です。
その背景にはさっき述べた、技術と現場の人の乖離があると思える。
そこをつなぐ人材が見つかれば、
そのものづくりは中国でも十分強くなる可能性がある、
と言う事です。