●正しい選択だけしたい幻想
今日のテーマは、僕たちの中に隠された
『ある感情』が本来持っている能力を
妨げているというお話です。
まずは質問です。
自分ならどうするか?を考えながら
読み進めてみてください。
新しくチャレンジする時、何を考えますか?
①慎重になって念入りに準備する
②考えすぎても仕方ないのでまず1回やる
③失敗するのがイヤなので、万全になってから動く
④周りの人に相談してから決める
⑤とにかく何でも飛びついていく
先に書いておくとこれには
とくに正解があるわけではありません。
正確に書けば見る角度によって
正解にもなれば間違いにもなるということ。
因みに僕は②を選ぶ傾向が多いです!
どの選択肢もメリット、デメリットがあり、
それらをどのように見るかで全く
違った景色が見えてきます。
①慎重になって念入りに準備する
⑤とにかく何でも飛びついていく
この2つは反対の意味としてありますが、
①にも⑤にも良し悪しがあります。
例えば、登山する時などは
準備もせず、道具も揃えないまま
登山すればかなり危険なことになります。
「ま、なんとかなるやろ!」
登山をするときに⑤を選んでしまうと
あまり良い未来が見えてこないのが
想像に難しくないですよね。
しかし、ではどんな時も①がいいかと言えば、
これも慎重になりすぎて、準備しすぎて
最終的に動かない、行動しないままだと
何も生み出すことはないです。
⑤の何でも飛びつくことについても
フットワークが軽いから色んな経験や
体験が出来る為、成否に関わらず
成長の機会があります。
だがしかーし!
飛びつく先が自分が求めるモノがあるか、
方向性として合っているかを決めていないと
時間と資源の浪費をすることに繋がる。
表裏一体です。
④周りの人に相談してから決める
②考えすぎても仕方ないのでまず1回やる
この2つならどうでしょうか?
相談してからやるか、相談せずに
とりあえず1回やってみるか。
これも時と場合によりますよね。
④周りの人に相談してから決める
一見、④が合理的に見えますが、
その周りの人達がどういう人かによります。
チャレンジすることに対して知識や経験があるか、
ここが大事になってきます。
経験も体験もしてないのにただ何となく
「危ないからやめなよ」
と言ってくる人を一度くらいは
見たことあるかもしれません。
僕も独立する時に「大丈夫?」とか
「後悔してもしらないよ」的な言葉を
聞いたのを覚えています。
しかし、その人達は独立したこともなく、
独立に対する知識も全くない人達でした。
人間は基本的に知らない事、わからないものを
避ける習性があります。
大昔の生き抜く為の遺伝子ですね。
独立した人が近くにおらず、
自分自身もやったことがなく、
知識もないので避けたい感情になる。
これが「やめときなよ」の正体。
しかし、もし周りにいる人達が、
自分がチャレンジすることに対して
理解と有益な情報やアドバイスが出来れば、
聞くことはプラスに働きますよね。
つまり、自分の周りの人達が
どんな人かによって変わるということ。
②考えすぎても仕方ないのでまず1回やる
この考えは基本的に経験値が
増えていくのがメリットです。
この世はどんなに準備しても
ダメな時はダメなことがあります。
正しい方法で行っても上手くいかない時。
間違っててもラッキーパンチで上手くいく時。
そんな『運』が作用する時もあるので
絶対に安全、大丈夫という
予測ができることって実は
この世にはないんですよね。
その1回で全てを失うような
『沈没』の失敗なら問題ですが、
『舵取り』の失敗のような
次に活かせる。総合的にプラスに
なるようなものなら、どんどん経験値を
積んだ方が未来に残せるものは多い。
④周りの人に相談してから決める
②考えすぎても仕方ないのでまず1回やる
この2つも状況と在り方によって
随分見方と捉え方が変わってしまいます。
つまり、物事には適切な場面と不適切な場面が
存在するというまとめになります。
この世は静止画ではなく、動画で流れている。
予測ができないランダム性という動画だからこそ、
今自分がどの位置にいてどんな在り方で、
どこへ向かっているかを認識していないと
場合によっては沈没の選択をする可能性もある。
そういうことです。
因みにここまで触れられなかった
③失敗するのがイヤなので、万全になってから動く
これは…万全の定義と失敗の定義を
しっかり考えないとジリ貧ですね(笑)
●全て青信号にならないと進まないという病
上手くいっていない人のボトルネック。
それは、目的地までの信号が全部青に
ならないと出発しないという思い込み。
せどりを自分でやり、情報発信をして
色んな経験、人の姿を見てきました。
1年せどりをやっているのにも関わらず
5万前後しか稼げない人も沢山いました。
共通していえるのが、行動量が足りない、
もしくは行動が変わっていかない事。
では、何故そんなことが起きるのか?
それは、安定感を感じたくて結果が
予測できることだけを選んでやりたいと思い、
ランダムな選択が入ることを除外している。
これが原因なんです。
さっき上でも書きました。
人間は未知に対して避ける習性がある。
その反対の感情は安定を求める心。
安定感を求めるコストで行動できないんです。
名立たる大企業の名前を書いていきます。
・Amazon
・apple
・Toyota
・nintendo
ほぼ誰もが知っている大企業達です。
外資ばかりだとアレなので、日本も追加。
成功して大きな利益を出してるからこそ
大企業なのは誰から見てもわかります。
この大企業達ですら共通する部分は
最初から狙って大当たりを
引いたわけではないということ。
結果的に、偶然もある中で成功した。
僕が好きなあるオンラインゲーム。
日本では珍しい月額課金でユーザー数を
増やし続けている成功しているゲームがあります。
このゲームのプロデューサーもインタビューで
「今の成功は偶然の産物が大きい。
最初からここを狙ったわけではない。
状況に応じて最善と思えることを行った」
こう語っていました。
FF14っていうんですけどね(笑)
(宣伝失礼しました)
世界のトヨタと言われるToyotaも、
最初は機織り機を作っていたし、
任天堂も花札からのスタートです。
このように最初から予測している人、
もっと言うなら予測できる人は一人もいない。
そんなものはファンタジーに他なりません。
学校とかそういうところだけの話です。
そして、物事を予測できると勘違いすると、
安定感の虜になってしまって
現実が見えなくなるのが怖い所です。
ここまで読み進めて見て
何となくイメージ出来ましたか?
僕たちが何かにチャレンジする時、
新しくやる時に感じる恐怖の正体。
そして、その反対に存在する
在りたい姿、求めている感情について。
この『安定感』というのが曲者で
誰にでもあるものです。僕も同様に。
更に安定感を感じたいと思えば思うほど、
恐怖心を利用して儲けようとする人たちに
お金を献上してしまっている仕組みもある。
それが(全てではないが)起業塾だったり、
成果だけしか共有しないコミュニティなど。
わかっててやっている人が沢山います。
時間とお金を浪費してしまうんですよね。
極めつけは、僕らは本来持っている能力を
何に対して犠牲にしているかというと、
安定感を感じる為、となるのです。
言い換えるなら、自分の能力を最大限
引き出さないというコストを安定感を
感じる為に支払っている、ということです。
この『安定感』と上手に付き合っていかないと、
安定感の感情が赴くままに反応してしまうと
能力も発揮できず、お金も盗られてしまい、
自分には何も蓄積されずに緩やかに後退する。
非常に厳しい未来を辿ることに
なってしまうのです。
だから、今一度自分の中の
『安定感』について考えてみてください。
自分がどんなところで、どんな方法で
安定感を感じたくて思考、行動、感情の
パターンをしているのかを。
今まで考えてこなかった安定感の概念を
考えてみるだけでもインパクトがあります。
『考える力』と『安定感』を上手く使えば、
より良い現実を作り出すこともできます。
が!
今日も長くなってきたのでここまで!
出し惜しみじゃないですよ。
読むのも大変ですからね。
程ほどがいいのです。
それでは、本日の3次元まとめ!
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この世は予測できずランダム性である
人は安定感を感じたいが為に
実は大きなコストを支払っている
この因果関係を考えた上で
自分のより高品質な安定感を
求める考え方をしていこう
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以上になります。
それでは本日も読んで頂き
ありがとうございました!
アリソン