小説読んだ。
あまりにも物語が実家と近い設定で知っている地名しか出て来ない話だからなのか・・。
ここ数日、頭の中の大部分をこの「悪人」が占めている。
思い入れの深い地名ばかりが出てくる物語の中で展開していく恋愛。
それは同時に自分が同じように学生時代に物語の近い場所で経験した自分の恋愛の感じを思い出し過ぎてしまう。
好かれるか、嫌われるか。 縁があるか、ないか。
そんな駆け引きをしながら恋愛がどう展開していくのかをリアルに肌で感じ取っていた時代。
あの時代は、こんなもどかしい駆け引きのない穏やかな愛に早く包まれて落ち着きたいと切望していた。
そんな愛を手に入れ結婚とゆう安定も掴んだ今では、あんなにもどかしくて、それでも相手との関係に
時には天に昇る程嬉しかったり、時には地獄に落ちる程悲しんだりしていた日々が懐かしく、そして
羨ましく思えてくる。
きっと一生私にはもうあんな駆け引きも一喜一憂もしない(しなくていい)状態であるとゆう事実が、
何よりも過去を鮮明に懐かしく羨ましくさせている。
戻りたいわけじゃない、それは本当に本当に真実。
今の愛を絶対手放せない、切実に思う。
だからこそ、あまりにも感情移入をこの物語にし過ぎているのだろう。
二度とは味わえない、味わってはいけない感情だからこそ・・・。
