雨の物語(イルカ)窓の外は雨、とぼくが口ずさむ。 雨が降ってるよ、と外を見たきみが言う。 物語の終わりに こんな雨の日 似合い過ぎてる 新しい世界に旅立つきみは わたしにとっては物語の始まりでもあるんですけど だから 笑って見送ってよね あんたのつらそうな顔見てたら 不幸になっちゃいそうだもの と やさしいこえで おどけてくれた にじんだ視界に映ったきみも 震える声で一緒に歌った 物語の、終わり、の歌を。