東日本大震災に続く福島第1原発事故以来、全国にある原発の定期点検後の再稼働が中止になっている。
国民大多数の思いは、脱原発に向かっているようだ。
人類が 火をコントロールすることを知って、今日の文明を持つようになったのは誰もが知っていることだ。
人類が、山火事で猛威を振った恐ろしい火を自由に制御し、食物を炊いたり、暖を採ったり、火の利用による
文明の夜明けをつくった。 やがて、火によって鉄鉱石より鉄を造る術を発見し、石器時代より鉄器時代へと進歩
し、地球上で他の動物より絶対の優位に立つ存在となったのである。
しかし茲に至るまでに、先人は焚き火の火の粉から山火事を起こしたり、住居を燃やしたりの試行錯誤の永い
年月の内に、竈を築き、煙突を設け、風除けの囲いをし、更に土壁で類焼を防ぐ等安全の対策を造ってきたので
ある。
1945年 原子核崩壊のエネルギーを、人類破滅の原子爆弾として手にした人類は、その後、原子核の
連鎖反応を制御することに成功し 原子力の平和利用の原子力発電と共に第二の産業革命をもたらしたのであ
る。
人類が、始めて火を自由に利用した様に、現代人は原子の火を手に入れたのである。
先人は、火の恐ろしさを知りその防備に数千年の歳月を要したが安全な利用法を考え出した。
現代人は、原子の火の恐ろしさを忘れ、防備を無視し安易に経済性のみを追求したと言われても、反論できない
であろう。
そして、今となって放射能の恐怖におびえて、脱原発、反原発を声高に叫んで入る。
(当blog記載中、石原自民党幹事長が、反原発にヒステリックになっていると発言したとのニュースが入った。
表現は些か好ましくないが、付和雷同の感であるとは、彼の言いたい事であったと思う)
現代の科学の総合力を持ってしても、安全を確保できないと言うのだろうか。
原子力安全・保安院は、地震学、土木建築学その他あらゆる科学・人文科学まで網羅して検討し万全を期した
上での原発建造の結果で、この度の事故が 想定外であったと言えるだろうか。
マグネチュード9 震度6強の地震であれば、原発域地内の地割れ(断層)、原子炉と発電棟を繋ぐ循環回路の
亀裂は当然予測されることで在り、十分な安全対策をしたとは到底思えない。
淡路阪神大震災で、古いJRの高架が無傷だったのに、近代的?建築法を駆使した阪神高速がものの見事に崩
壊し、震災後京阪神地区の高架の橋脚が補強されたり、建造物に免震装置が考えられた記憶が未だ新しいの
である。
今、ショックの余り いたずらに原子力の利用を恐れるまえに、先人が火を手の内に入れた如く、あらゆる知恵を
集めて、安全で完全な原子力を利用する方法を考えるべきである。
近代において、電力無くして、産業はもとより、健全な民生は得られないのである。