今日はちょっと真面目なお話。

ドイツの街中を歩いていて、歩道に金色っぽい石が埋まっているのに気がついたことはありますか？

↑こういう石です。

これ、よく見ると

名前や年号が刻まれています。

つまずきの石Stolpersteineといって、ナチスドイツの負の歴史を忘れないためのアートプロジェクト。

ナチスの迫害によって犠牲になった方が生前住んでいた家の前の歩道に埋められているんです。

ここに住んでいた方は Łódźの強制収容所に1941年に送られ、アウシュビッツで1944年に亡くなったということなどが刻まれています。

アウシュビッツ、ナチスといった負の歴史、ドイツに住んでいても過去にそんなことがあったことを実感できる機会は意外と少ないので、このプロジェクト、地味だけれどとても意味のあるものだと思います。石を見つけるたびに、犠牲になった方が、普通の１人の人間として形を持つように感じるからです。

このプロジェクト、ドイツ国内だけでなく他のヨーロッパ諸国にも広がっているそうです。

デュッセルドルフ市内だけでも291個もあるそうです！

今までにも何度も見つけていましたが、Schadow Arkadenと本屋Mayerscheの間の道を入った便利な場所で発見したので、記事にしてみました。

気になる方は探してみてください。

一度本物を見ると、街中でふと目がいくようになると思います。

Stolpersteineと町の名前でググれば、ドイツ各都市のリストがでてきます。