(スポーツ報知)
◆巨人2―7広島(3日?東京ドーム)
“魔の6回”を克服せよ―。巨人は広島に逆転負けを喫し、連勝は2で止まった。2点リードの6回、古巣?広島をそれまで1安打に封じていた大竹が突如崩れ、救援陣も止められずに一挙6失点。後半戦は4カード連続で勝ち越せず、流れに乗りきれない。今季、巨人のイニング別失点は6回が72でダントツのワースト。浮き彫りになった弱点を、チーム一丸で克服しなくてはならない。
重すぎる6点が、スコアボードに刻まれた。打線の状態が上がっていないだけに、何とも厳しい現実だった。6回に突然、大竹が崩れた。リズミカルに投球していただけに、原監督は「何て言うか、もう1イニングというかね。もう少し、粘らないといけないな」。会見の中で「粘り」という言葉を3度も口にした。
2回にロペスの18号2ラナイキ エアフォース で先取点を奪った。主導権を握ったが、なかなか追加点が取れない。7月下旬、指揮官は「8月中旬くらいから打線が爆発するよ」と予言していた。この展開もある意味、想定内だろう。守って、勝つ。今のチームには、この勝ち方が板についていた。先発の大竹は5回まで1安打ピッチング。7回から山口、西村、マシソンとつなげば、白星は見えていた。
その6回だ。大竹が1死から堂林にバックスクリーン右へと被弾。続く菊池から5本の長短打を食らい、リリーフした青木、香月も止められず、打者一巡の猛攻を浴びた。
大竹「追い込んでから甘くなってしまった。一番はホームランです。2ストライクからなので。気持ちの動揺はありませんでしたが、勢いづかせてしまった」
今季1イニングワーストタイの6失点。指揮官は「ああなると、中継ぎもプレッシャーがかかった状況でいくことになる。中継ぎはそれが仕事とはいえ、先発投手はいい形でバトンを渡すことが役割として大きい」と指摘した。
今季、イニング別の失点数は、6回の72点が断トツで多い。2番目が7回の42点だから、ウイークポイントなのは明らかだ。中でも大竹は6回に計17失点。被打率は実に4割8分1厘と打たれている。相手打線が3巡目に入り、ミートされ始めるケースが多い。
川口投手総合コーチ「精神的なところだよ」
阿部「急にガタッときた。6回が鬼門になってる。過剰意識しているのかな? 次はうまくやりたい」
克服術はないのか。斎藤投手コーチは「(3巡目から)同じ攻め方でいくのか、違う攻め方でいくのか、その判断だよね」と分析した。
原監督は以前から「6回が大事なイニングになるのは間違いない」と意識していた。嫌なデータに直面し、投手陣への改善を求めた。“魔の6回”―。課題を真正面から受け止め、乗り越える必要がある。(水井 基博)