アメリカ軍海兵隊のごとく灯台島に上陸した俺は、取り敢えず島内を偵察する事にした。
と、大げさに書いてはみたが、島内は基本一本道、橋を渡った先からは登山道のような未舗装な道を50Mも歩けば島内の真ん中の灯台にでる、更に50Mも進むと反対側の岩場に出る、そこが釣り場となるわけだ。
釣り場のキャパシティは意外と狭く、6人前後といったとこ。既に先客が4人くらい、平日に来てよかった。
早速仕掛けをつくる。作ると言ってもサビキの仕掛けは結構単純で結ぶだけだが、針がたくさんついているので絡まりやすく初心者には少々扱いにくい。
なれない作業に悪戦苦闘し、釣り場に着いて仕掛けを投入するまでに30分近く経過していた。
この時すでに、猫が4匹近く集まってきていた。
第一投後間もなくとてつもないアタリが来た!!足を地面にしっかり添えて腰から竿を引くが全く動かない、竿が折れんばかりにひん曲がるがビクともしない。次の瞬間株がスっぽ抜けるように自分の力で飛ばされてしまった。
もうお分かりだと思いますが、私が釣ったのは魚ではなく地球だったようです。根掛かりと言うやつです。
オーストラリアとオーストリアが同じ国だと思ってたくらい恥ずかしい勘違い・・・誰も見ていないことを願おう。
この後も投入するたびに根掛かりを起こして全く釣りにならん。周りを見ると皆浮きを使っているのがわかる、ここはどうやら根掛かりしやすいポイトらしい。
仕掛けを半分以上潰してようやくコツが掴めてきた。根掛かりから開放された俺は今度こそ本物の当たりを体感することができた。ビビビっと竿先を伝って来る感覚、そのままリールを巻き仕掛けを引き上げてみるとアジが2疋ほどくっついているではないか。
小さいアジだがなんだか嬉しい。なれない手つきでアジから針を外していると猫ちゃんが集まってきた。
ためしに2匹のうち一匹をくれてやると、警戒しながらも近寄ってきてニャーとひったくって行ってしまった。
何たること、普通人から食べ物をもらったらお礼くらいするだろが!!お前らの仲間のライオンだって飯食わしてやれば火の輪くらいくぐってみせるぞコラヽ(`Д´)ノ
黙ってないでニャンとか言わんか!!
もうお前らにはアジなんてやらんニャ
気を取り直して再度仕掛けを投入するニャ
するとまたすぐにアタリが来たにゃ
釣り上げると礼儀知らずなライオン以下の猫共が集まってきた、これではハーレムならぬニャーレムではないか、でももうやらないにゃ
釣ったアジはクーラーボックスのなかに即納だにゃ。するとボックスの周りに猫が集まり出したニャ
無視して釣りを続けるにゃ、するとまた当たりだにゃ。これが俗に言うイレグイか?・・・
釣ってはクーラーボックに放り込む作業がどれだけ続いたことか。
にゃ!!!ん?
あれ?針についてたアジが一匹足りない。気のせいか?
にゃにゃ!!あれ?また足りない・・・と思ったらくぉらぁぁぁ
にゃんでおめぇが人様のアジくわえてんだよ!
人が目離したすきにもって行き上がって!!にゃニ?隙をみせたお前が悪いって?にゃかましいわ!!じゃなくてじゃかましいわ!!
だからお前ら泥棒ネコなんて不名誉な名前を付けられるんだよ。
働きもせず人様のアジを泥棒するなんて人生舐め腐った猫にゃ
そういう猫が大きくなったら特攻服などを来て、馬鹿な人間のマネをするなめネコなんて不良猫になるんだよ
煙草だってスっちゃうにゃ
だいいち免許の写真撮るときは脱帽が基本だろうが!!
ニャニが舐められた無効だコラ!!俺のアジ返し上がれだニャ
さっきから気にニャってたんだが、俺までニャ語でしゃべらされてるじゃねぇかよ!!アジだけならともかく俺のアイデンティティーまで奪うとは・・・ニャメあがって!!
ナメ猫のモデルとなったお馬鹿な人間たち
このようにして猫たちとの仁義なき戦いのせいでまともに釣りができず、入れ食いの地合にも関わらず、釣果は4時間で20疋に留まった。
猫のせいにしていたが、実は初心者な俺の手際が悪くこのような結果へと繋がった。ベテランなら恐らくこの3倍は釣り上げていたのではないだろうか?
持ち帰ったアジは嫁の包丁によってこのような姿にされてしまい、残りの小さなアジは南蛮漬けへと姿を変えたのであった。
なにはともあれ、釣りは楽しいニャ
また行くにゃ









