監督 | マーティン・スコセッシ |
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脚本 | ポール・D・ジマーマン |
製作 | アーノン・ミルチャン |
製作総指揮 | ロバート・グリーンハット |
出演者 | ロバート・デ・ニーロ ジェリー・ルイス |
良作です。やはりマーティン・スコセッシ監督の映画に外れはないです。
主人公のルパート・パプキンは、ジェリーを誘拐してまで、テレビ出演にこぎつけています。傍から見ると狂っています。
しかし、パプキンは至って純粋な思いで行動しています。
「笑ってくれてありがとう。どん底で終わるより一夜の王でありたい」
すべてはパプキンのこのセリフに収束しています。承認欲求をこじらせすぎた結果ともとれます。
しかし、犯罪まで犯しているので、「笑い」に対する思いは人一倍あるといえるでしょう。
本作の比較対象として、映画『ジョーカー』が挙げられます。しかし、映画『ジョーカー』の主人公はパプキンより狂ってしまっています。異常性が色濃く出ているといえるでしょう。
自分がテレビ出演をしている姿を、パプキン自身がテレビのチャンネルを変えてリタに見せるシーンは非常に粋です。構成がかなりうまいです。
逮捕されているときもどこか楽しんで行動しているパプキンの姿が見えます。私もああいったポジティブ人間になりたいものです。
自分のマイナスな人生を笑いに変えるパプキン。私もパプキンを見習って、失敗した出来事も、いつか笑い飛ばせるようになるようなエピソードになるのだと思って人生を生きてみたいと感じました。
明るくなれる映画だと感じました。