
自由だから何でも出来る、わかる、というものでもない。お金が無い、とか、そこから動けない、とかの制限があって初めて、わかること、出来ること、作り出すもの、とかがある。
守・破・離、という日本の伝統芸能の在り方がある。先達の教え・型を守って、きっちりやってみる。そして、それを破って、新しい考え・型を作り出す。更に、そこから離れて、違う視点の素晴らしい芸術が出来上がる。
例えば、歌。基礎練習をせずに、カラオケで自分の歌に酔っているうちは、素人。先生の言うことを守りながら歌っているうちは、生徒。基礎練習をしながら、自分なりの解釈が出来て、表現出来たら、専門家。色々なしがらみから離れて、でも地に足をつけながら、新しく美しい世界を表現出来たら、芸術家。
絵も文章もお金の儲け方・使い方まで、お絵かきやいたずら書きから、芸術作品までの経緯は同じだと思う。
制限・不自由から自由への道。