モノノフ自転車部 大磯クリテリウム参戦 〜爽やか太陽と感電編〜その2
大磯クリテリウム、第4戦。
ロードバイク乗りのモノノフとしてミドルクラスに参戦。
いや、モノノフのロードバイク乗りなのか。
よし、どうでもいい。
前半の展開は下記のリンクからどうぞ。
【 モノノフ自転車部 大磯クリテリウム参戦 ~爽やか太陽と感電編~ 】
ヒーローと合流してから数周走り、残りの周回は5~6周だったのかな。
ホームストレートを抜け、コーナー出口から勢い良く飛び出していく白いジャージ・・・・・
そう、ヒーローの後輩、あだ名はあーりん!
自分は前方にいて、このタイミングなんで二人で飛び出せばあと誰か1~2人ついていきて、4人くらいで逃げて勝負が決まるかなとか思い、ダッシュで追い、合流でござる。
ツキイチぴったーりん!
おや・・・・・・
二人しかいない。
残りの周回も少ないのに二人逃げとか逃がしちゃっていいのかい。
よし、それならばいこうじゃないかあーりん!
集団との差はがばっと空いたような気がしたので、コーナーを抜けてから先頭交代。
さぁ、いくでござる!
こういう時はヒーローポジション(練習中)で真面目にというか、いつも真面目だけどちゃんと自分の力を使いながら走る。
残りの周回もあるのでガッツリと言う感じではなく、完全ヒーローポジションでないのだけど。
あれをやるとまだ上手く力加減が出来ないので最後まで保たないかなとか。
ホームストレートをあーりんと二人で抜けていく。
あぁ・・・・・今、けっこう格好いいかも・・・・・・
とかほんのり思い、先頭交代をしようと思ったら、あーりんが後ろにいなかったでござる。
残りの周回は5周。
いけないこともないかもしれないけど、ちとこの向かい風では厳しいかもしれない。
安全策を取り、早々に踏み込むのを止めて集団を待つ事に。
けっこう脚を止めてたけどなかなか合流しない。
あの半周でここまで引き離せたなら逃げればよかったと今更。
集団が近づいてきたが、妙にのんびりと合流・・・
そのまま先頭。
(ほとんど脚を回してないので速度は出てなかったと思う)
一人が少し前に出て、「一緒に回そう」的な合図を出したけど、さっきまで逃げようとしていたので拒否。
どうせならもう少し休む。
(アタックがかかったら反応する準備はしてたけど)
ちらりと後ろを確認。
追走とかでなく、メイン集団。
ここはがんばらない。
その集団前方にはオッチーとヒーローがいた。
もしかしたらペースを抑えて走ってくれていたのかも。
また今更だけど、あそこで一人でも逃げて勝つって覚悟があれば・・・・
「たら」「れば」はいつでも誰でも言えるんだけどさ。
脚は多少使ったと言っても、すぐ回復。
こういう乳酸除去や回復はパワーマックスの賜物。
やってもやっても回復させられる訓練をしたので、ある程度までならいける。
レースは終盤。
ここからは後ろに下がると危険なので集団前方と、オッチーをマーク。
マークというか、オッチーに着いていれば最終局面になった時に何かアクションを起こせると思ったり。
微妙な緊張感の中、ラストが迫ってくる。
脚は回復していたし、残っていた。
ジャンが鳴り、ラストの周回。
ホームストレートを抜け、タイトなコーナーもラインを確保し、立ち上がりもいい位置。
バックストレート中盤でポジションは3番手。
最高の位置。
脚もあり、ポジションも最高。
ここで、「完全に勝った」と思ってしまった。
欲が出てしまった。
勝ちが目の前にぶら下がっていて、それを確実なものにする為、前の二人に牽かせて最後に差して勝とうなんていう甘い事を考えてしまっていた。
目の前の二人しか見えていなくて、後ろで息をひそめていた選手の存在をすっかり忘れていた。
細かいことはかかないけど、自分の長所と短所を見極めた上での勝負所で勝負に行かず、いや、行けず・・・
一秒、0.5秒もなかったと思うんだけど、オッチーが横をすり抜けていき、まずい!!!っと思った瞬間に数人に抜かれ、最終コーナーへ。
もちろんまずいと思っていたので全力でスプリントを開始。
下ハンも持ってたし、自分が出来る最大限のスプリントを意識しながらやれたんだけど・・・・
一瞬の判断ミスと甘えで1秒届かず。
ゴールの先ではオッチーが片手を上げていた・・・・
チームメイトが勝ったのは素直に嬉しいのだけど、勝てた(かもしれない)レースであんな失敗をして勝ちを逃がすとは。
自分がミドルクラスでここまで走れるようになっていたのも驚きだし嬉しいのだけど、それより情けなさと悔しさがフツフツと。
つくづく、「持ってない」なぁとか思っていたりしたけど、それをひっくり返すくらいの練習をして強くならなければ。
こうやって自転車を競技として出て、勝ちたいって強く思ったのは去年のももクリの国立発表から。
それまでの勝ちたいっていう気持ちとは明らかに違っていて、路上から国立までの道を走って走ってものにしたあの瞬間に立ち会えて何も感じないヤツはいない。
自分の場合、それが自転車で、モノノフ自転車部だった。
表彰台に立って、誇れるモノノフにならねばとか思って練習をしていたけど、まだまだ足りない。
とにかく帰ってからも悔しくて情けなくてたまらないのが続いているんだけど、【己のベストを日々更新】を合い言葉にやるしか!
まとめに入ってますが、まだエリートクラスのキノ編があるので、また後日に!