そういう存在 | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 復讐劇において、殺しの理由を『わからない』というラスボス。
「何で君の妹を殺したか? さてね、もう忘れたよ。僕はそういう存在なんだ」
「さて、何でかな、どうしてかな――良ければ君に教えてほしいくらいだよ。どうして僕は、君の妹を殺したのかな?」