コーコーセーカツ!! について。 | 墜落症候群

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墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 少しばかり、コーコーセーカツ!! という作品について、書いてみようかと思ったんだけれど、このパソコンのなんか俺のエネルギーの吸い方はヤバイと思うw パソコンの前に座っただけでなんか気力が萎えるような、エネルギーが減衰するような感じがある。そんなことを言っても仕方ないのだけれど……。
 コーコーセーカツ!! はとにかく主人公が幼馴染の男に徹頭徹尾、迷惑をかけられるという体の物語なんだけれど、最後には何ていうか、うまく乗せられてしまって、そのご都合主義的な少年のノリに合わせてしまって、敵に向かって、うおお! と飛びかかってみたりするのだ、みたいな?
 高校生二人が入学してからの話。
 短編風にすったもんだを繰り返した後、新部活を作るという話になるが、幼馴染がやろうとしていることを既に活動内容に据えている部活があったので、そこに参加することになる。しかし、その面々がひたすらにキャラが濃いというか、完全に厨二病か何かをこじらせたような連中で……。というような話。
 第一巻から第三巻くらいの案があって、そもそも、この高校生活の部活物語の裏にあるのは、実はもう、人類をほぼ侵略しきっているような、魔界、魔族の存在なのだった、みたいな。
 主人公は魔界の中の尖兵というか、将軍クラスであり、部活の、超絶可愛い男の娘先輩が魔界の姫だったような気がする。んで、邪気眼を発症したような、主人公の妹が実は魔界の巫女で、厨二病風に言っていたことは全部真実の予言で……みたいな。
 しかし、こういった魔界色が強くなっていくのは第二巻中盤以降のはずだ。
 第一巻は部活メンバー紹介巻で、キャラクター性と日常を提示しつつ、生徒会との争いみたいなのを書いていく。生徒会が実はモノホンの魔物でしたよ、みたいなのが第一巻のオチ。
 邪気眼妹は、主人公によって巧みに隠され、第一巻、伏線は張られるものの、その姿を現すことはない。妹友人と「あいつ、頭ヤバイよな」と語り合うというか、間接的に触れ合うようにしている。
 主人公は平穏に暮らしたい。
 幼馴染は、周囲の展開を、ご都合主義的に書き換える能力を持っている、RPGで言えば勇者ポジションである。
 魔界の女王も所属するような部活が、それでも存続をしていられるのは、呑気な高校生活を送っていられるのは、幼馴染がいるからこそで、この幼馴染が完全にいなくなってしまうのが第三巻である。
 あー。やっぱりこういう大きな枠組ってのは、電車に乗りまくり遠出しまくらないと出て来ないのかな? とも思うが、電車で出かけても物語について考えなければしょうがないし、大枠が出来ても、実際の小説を文字として執筆しなければ、当たり前だけれど意味がない。俺は、今はなんか発想が困窮して死にそうになったりもしているけれど、そもそも既存アイデアをきちんと肉付けして、小説化するということもちゃんとできていないから、まだ書くべきネタはかなりたくさんある、と思う。
 より良いネタについて発想するのもいいが、既存ネタを膨らませるのも大事で、そのためにもエネルギーがいるのかもしれない。どうなのだろう。
 電子魔女とか、もう膨らませるのも書くのも苦痛みたいな身体反応になっちゃってるんだけれど、どうやったら書いていくことができるだろうか。それともやっぱり、滞ったネタはポイした方がいいのか? 電子魔女の既存文章を読み返したりしたら、また続きを書けるだろうか? 設定を膨らまし過ぎたきらいがあるのはわかっているが……。
 っていうか、まあ基本、自作小説に打ち込むのはある程度苦しく、だからこそ楽しいとかそういう類のことだとは思う。しかし、枯渇して擦れっ枯らしになるほどに、吐き出し続けても駄目だろうし、自分の存在意義が見えなくなるくらいに、書くことから離れ過ぎてもきっと駄目なんだろう。
 さて、コーコーセーカツ!! のキャラクターは、主人公が冷静でなんかクールな奴っていうか、まさに温度が低い奴、冷えた突っ込みをするタイプ。幼馴染が、なんかもうガキみたいにハイテンションな奴。実際に背が低いかもしれない。何となく、今、ハイキュー! の二人を思い浮かべてしまったが、何ていうか、こちらは単純に、主人公の方が一方的に振り回されるスタンス、「やれやれ」系と言ったところか(いや、本当にそうなのかはしらん)。
 部活メンバーが凄くお金にがめつい中途半端な縦ロールお嬢様、全国高校生コンテストで一番美人な男の娘(主人公が一目惚れする、そして失恋する? のかな、多分。幼馴染の方は最初から性別に気が付いている)。留年しているお姉さん(タバコ吸ってる?)。いや、素直に教師とかの方がいいんだろうか? なんか部活全体のリーダーって感じの人。オッサンって案もあったんだけど、ムサすぎるような気はする。やっぱり生徒縛りの方がいいのかな? 取りあえずお姉さんキャラ。自堕落っぽい?
 あと、自分を武者だと完全に勘違いしている、和服姿の侍少年がいる。
 何だかんだでキャラを膨らませつつ、生徒会との戦いを描いていくのか? なんかそれはラストだけになる気もする。取りあえず男の娘に関しては、父親との妖しい関係を、主人公に相談するパートを考えてはいるんだけれど……。
 こうして考えてみると、個々キャラのエピソードっていうか、キャラ付け要素みたいな発想はそれなりにあるんだけれど、物語の背骨というか、具体的なストーリーラインをあまり考慮していないなあ。