中二病でも恋したい!戀の第10話を見た。 | 墜落症候群

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墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 昨日の雨から洗濯物は部屋干しされたままの状態だったようで、まだ乾いていなかった。なので、アニメを30分だけ見る休憩を挟んだ。中二病でも恋したい! の第ニシリーズなんだけど、なんだかキツい展開だなあ……w 中二病にカモフラージュはされているけれど、結局、これって報われない恋愛の話じゃあないのか。七宮っていうキャラクターがメインの最新話だったけれど、何ていうかメインヒロイン六花と主人公の間に精神的な進展がないだけに、彼女の報われなさばっかにフォーカスしてしまう気がする……。このアニメはどこに辿り着きたいんだろうか? やっぱり恋愛モノって、主人公とヒロインの関係性が恋人に至るまでだとか、あるいは波乱を乗り越えて関係が深まることにフォーカスがいくことが多いと思うんだけれど、ザッと見た限りでは今回そうした要素はそれほどないような気がする……。前回の話で一応、中二病を取るのか、恋愛を取るのか、っていうのには決着が付いたような気がするが、主人公がまるでその過程に参加しないまま、ヒロイン六花側が自己解決に近い形で答えを出してしまうので、恋愛的な「二人で乗り越えていく」というようなカタルシスは正直欠如していると感じるし……。これでいいんだろうか? 七宮の恋愛はどのような形で決着が付くんだろうか? 何ていうか、六花と主人公の恋愛は安定と停滞に陥っているだけに、七宮がそこに割り込む隙があるようには思えず、だから少女漫画的な心の揺れ動きをそこに読み取ることもできず、一応恋愛モノのはずなんだけれど、よくわからない、読み取りにくい作品だとは思う。俺は七宮の心の辛さに感情移入して、とにかく彼女がどうにかなってしまうのを見届ければいいんだろうか? 中二病っていう、自分世界への引きこもりを題材にしているせいか、キャラクターたちは基本的に自己解決、自己問答を得意としていて、それで出した答えが周囲にも中二病的な何となくわかっているようなニュアンスで受け止められてしまうんだけれど、視聴者からするとちょっと置いてけぼり感がある上に、本当の意味で心がぶつかり合ったりとか、そういうことじゃあないんじゃないか、っていう気もしてしまう。人との関係はあるんだけど、でも答えを出すのは自分……みたいな。この物足りなさっていうのはなんだろう?