26。VS殺人鬼その1。 | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

「ふう、引っかかったって言われてもなあ……」
 そんな風に彩夏は呟く。
 天田組の基本メンバーは、集団でアレンの案内で、殺人鬼の反応が色濃く残る現場を探索していた。どうしても見つからないので、アレンの追跡能力を疑いかけていた、そんな時分だったのだ。
 萌香は天田組を出る際に、パソコンを終了させる時にグズったので「まだまだやることがあるから、先に出ててよ~」、パソコン内に入っている状態の揚羽と一緒に置いてきた。その萌香が揚羽を通じてSOS信号を働きかけてきたのだ。
 彩夏は何故、一人で無茶するのか、と言いたくなった。萌香の言い方から言っても、自分で誘いをかけたのは明らかだ。合流してから囮作戦をすればよかったのに……。それにしても、操作能力の高いはずのアレンよりも、萌香の方が先に殺人鬼を見つけてしまうというのは何か、運命の悪戯というか? そういう類の巡り合わせを感じなくもなかった。
「すいません……殺人鬼はここをある種のスポットというか、殺人しやすい場所として見定めていたようで、今日もかなりここに長らく居座っていたようですが、なかなか標的が見つからなかったために場所を移した、おそらくそういう流れなのではないか、と推測されます」



 なんかイマイチ筆が乗らないので、ちょっと電車で遊んでこよっかな、と思います。何だかんだで引きこもりがちだったしw