昔からよく犬にタマネギを食べさせてはいけないと聞くけれど、
実際ワンちゃんがタマネギを食べるとどうなるか知っていますか?
今回はタマネギに含まれる栄養素や、ワンちゃんがタマネギを食べると
どうなってしまうのか紹介したいと思います。
たまねぎに含まれる栄養素って?
- ケルセチン
- 硫化アリル
- 硫化プロピル
この3つが主に入っている栄養素です。
ケルセチンは強い抗酸化作用を持っていて血管を丈夫にしてくれたり血流をよくしてくれます。
硫化アリルはビタミンB1の吸収率を助けてくれます。
硫化プロピルは血液をさらさらにしてくる働きがあります。
とても良いものですが、ワンちゃんが食べると大変なことになっちゃうんです。
たまねぎを食べるとどうなる?
ワンちゃんがタマネギを食べるとタマネギ中毒になる可能性があります。

タマネギには「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物が含まれています。
その成分がワンちゃんの赤血球内のヘモグロビンを酸化させてしまい、
溶血性貧血という貧血を起こしてしまうのです。
食べると危険な量は体重1kgに対して20gが致死量と言われています。
タマネギ中毒の症状は?
- 嘔吐・下痢
- 元気がなくなる
- 血尿
- 黄疸
嘔吐や下痢は実はすぐには症状が出ない時があります。
遅いときだとタマネギを食べて数日後に症状がでることもあります。
「アリルプロピルジスルフィド」によって
赤血球から出てしまったヘモグロビンが
おしっことして出てきます。
これが血尿

黄疸は重症のタマネギ中毒のワンちゃんにでるもので、
発見するには眼球の白目の部分をよく見てあげてください。
白目が黄色く変色していたらアウトです

もしワンちゃんがタマネギを食べてしまったら?
タマネギを食べたところを発見したら、
何としてでも吐かせてください。
もし間に合わなかったら、
すぐにかかりつけの獣医さんに相談してください。
食べた直後だとタマネギ中毒の症状が
出ない時があります。
症状がでないからといって、
ほっておくと大変なことになるかもしれません。
症状が何もなくても、
すぐに獣医さんに相談してください。
その際は「いつ」「どれ位の量食べたか」
出来るだけ細かい情報を
説明できると対応がしやすいです。