犬にとって水分はすごく大事な栄養素です。
6大栄養素の中でも一番大事なのが水。
犬の体の水分量は大体60%といわれています。
他の栄養素なら半分以上失っても何とか大丈夫ですが、水だけは体の水分の20%失うと生死にかかわります。
今回はそんなワンちゃんにとって大事な水のお話です。
犬の飲水量の目安
犬の体の水分は尿や糞だけじゃなく、唾液や肺からの蒸散によって絶えず失われていきます。
そのため、飲水やご飯の水分で補給していかないといけません。
では、どれだけ補給すればいいのか?
体格や運動量によっても変わりますが、一般的にいわれている飲水量は
- 犬の体重×50~60ml
- 犬の体重×0.75×135ml
計算すると少し幅がありますが大体の目安です。
例えば小型犬の場合、体重が3~4kgだと約200ml~400mlの間くらいです。
最低でも200mlは与えないと脱水症状になる可能性もあります。
逆に400ml与えると水分の取りすぎになるので、どこか体調が悪いのかもしれません。
水道水は飲ませてもいいの?
水道水には塩素が入っていますが、日本の水道水は優秀でワンちゃんが飲んでも問題ありません。
塩素量をコントロールして保存期間を長くしているので、長時間入れ物の水を変えなくても大丈夫です。
どうしても気になるなら浄水器に通してから飲ませてあげてください。
ミネラルウォーターは飲ませてもいいの?
ミネラルウォーターには硬度というものがあります。
水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量で軟水や硬水といった呼び方で呼ばれています。
- 軟水・・・カルシウムとマグネシウムの量が0~60ml未満
- 硬水・・・カルシウムとマグネシウムの量が120ml以上
ミネラルウォーターの成分表を見ると書いてありますので確認してみてください。
ではワンちゃんにはどちらの水が良いのか。
ワンちゃんはミネラルを取り過ぎると尿結石になったり、カルシウムやマグネシウムをとりすぎるのもよくありません。
ミネラルウォーターを与えるのは悪いことではありませんが、出来ればカルシウムやマグネシウムの取りすぎを防ぐためにも軟水にしてあげることをオススメします。
最後に
飲水量もワンちゃんの普段食べているご飯によって変わってきます。
毎日手作りごはんを食べているなら、ご飯からも水分を摂取していますし、
与える水の種類も足りない栄養素によって、ミネラルウォーターを上げる方がよかったりするので、
食事全体を把握したうえで決めてあげてください。