AKB48の一期生最終オーディション。
モニターで見ていたAKB衣装担当の茅野しのぶが
「一人だけ群を抜いてダンスが下手なコがいるなぁ」と思った。
それが高橋みなみだった。
彼女はダンスの劣等生だった。
練習では遅れをとり、いつも居残り組だった。
『PARTYが始まるよ』という曲は彼女が踊れなかったため途中で振り付けが変わった。
彼女は努力した。
毎日家に帰ってからも黙々と練習した。
睡眠時間を削って、朝5時まで。
睡眠時間は2~3時間だった。
何百回もお手本を見ながら踊って、振り付けを体に叩き込む。
それだけをただ繰り返した。
それから一年以上たって
夏まゆみ先生に初めて褒められた。
「みんな、高橋みたいに踊れよ!」と。