――――で、まさか何もないとは言わないだろうね?
そう言われたのが一昨日―――1月8日の話。
何を隠そう今日1月10日はわたしの恋人、長嶺雅紀さんのお誕生日。
何かをしようとは思ってたんだけど・・・
『雅紀さん明後日お誕生日ですよね!』
『・・・君が俺の誕生日を覚えて何の得になる
それとも「明後日は用事があるから今のうちに言っておきます~!」的なアレか?』
『そんなわけないじゃないですか、雅紀さんのために空けてありますよ』
『俺のため・・・・・・ね
そこまで言うからには、それ相応のことを期待して待っているよ』
いつもだったら期待するなと言いたいけど、日にちが日にちだ。ていうかハードルを高く設定されているような気がするんだけど…。
「・・・・・・・・・・・・あ」
―――そして1月9日。10日になるまであと少し。
「・・・こんな時間に押し掛けるとはね。幸いにも両親が家を空けていて俺だけだったから良かったようなものの・・・」
「えぇっ!?薄情な両親ですねえ・・・」
「・・・。上がっていきなさい。追い返すほど俺は薄情じゃないからね。」
「まあわかってておしかけたんですけど」
「そういうところは嫌いじゃない」
いつもこうだ。おうちにおしかけるたんびにこんなやりとりをしてからお部屋に通される。
って!!!
(・・・よかった・・・ぎりぎりだ)
ただ目的もなくこんな時間におしかけるわけない。さすがにそれは雅紀さんだって察してると思うけど・・・
・・・よし、今から仕掛ければ・・・
「雅紀さん、ステイ!」
「!?人をハウスみたいに言うんじゃないよ」
「(それを言うなら『人を犬みたいに言うんじゃないよ』ってツッコもうと思ったけど、それはやめとこう。)準備が出来たら呼びますから!」
なんてね。
本当はもう準備も何もかも出来てる。
あるとすれば・・・時間との対決。
―――さて、10秒前。
「いまからそっち行きますねー!」
あれも持った、これも持った、忘れ物なし。
「隣の部屋にいる割にやけに静かだと思ったら――――――」
―――1月10日、A.M.0:00―――
「雅紀さんお誕生日おめでとうございますっ!」
扉を開けた先の雅紀さんが一瞬だけだけど驚いた表情をした。
けどすぐにいつもの余裕かましてる表情に戻った。
差し出されたのは小ぶりの花束。
「花束か、君にしてはずいぶんと古風な真似をしたね。だが青と紫か、いいセンスをしている」
「雅紀さんとわたしのイメージカラーですよ!」
「やけに嬉しそうに言うじゃないか」
「いやぁコレお願いしていた時に―――――――ひゃっ!?」
向かう合うようなかたちで座らされた。
にしてもほんとかっこいいなぁ・・・絶対言わないけど。
「そんなに見つめられると照れるんだが?」
「そういう雅紀さんだって目が優しいですよ!」
「なかなか言うようになったね
それにしても・・・日付が変わると同時に誰かに直接祝われたのは初めてだ、期待していた以上のことをしてくれたからね。礼を言うよ」
「雅紀さん・・・。こちらこそありがとうございますっ」
「?俺が君に何かしたかい?」
「お花屋さんとこの花束を相談してる時、どんなのにしたら雅紀さん喜んでくれるかなあって考えてる時間がすごく楽しかったんです。今まで、友だちにもこんなことしてこなかったんで」
「じゃあ今までの彼氏にはしてきたのかい?」
「そんなことないですよ、雅紀さん以外に彼氏がいたこともないですし」
この人にわたしの恋愛遍歴は言ってきた筈だ。わかっててそういうことを言うんだからほんとうに意地悪な人だ。
「今日はわたしとずっと一緒にいたらいちばん良い日になりますよーっ」
「!・・・俺が君にそれを言わせようとしたのに先に言われてしまったよ」
「23日後期待してますからね」
「なかなか欲しがるね、君は」
「雅紀さんにだけは言われたくないですよ」
実はユッキーにも協力してもらって、この日のために作った梅ゼリーもあるんですよ、なんて言ったらどれだけ驚いてくれるだろう。おやつの時間が楽しみだな。
***
今日になってやっとぷらいべったーにあげたんで
こっちにもあげとこう。笑
そういえばこっちで祝ってなかった。すまん。
ハッピーバースデーまさのり!
愛してるよ!(のぞみーる!愛してるよ!風←)
Twitterでは暴れたんですよ?←
ふぉろわーさんに「智裕ちゃんを大切にしてね」とか言われたね
みんな誤解しないでくれよすげーたいせつにされてるから!←
コルクボードもね
はじめてせこせこつくりましたよ
このために紫のボーダーと長嶺ブルーのボーダーのマスキング買ったんだよ。
紫はわたしの色なんでね。
よく周りから黄色とか言われるけどね。
黒って言われる時もありますよ・・・兄さんなんでですの~ん!(笑)
コルクボードつくるとか
リア友にもしたことねーのにな\(^o^)/
そこまでさせてくれるぐらい
だいすきなひとなんです。
もうほんと・・・恋人だと思ってるしなんなら家族だと思ってる(言うと思った