今回は1975年頃から購入していた〈パイプたばこ〉の中から、《ビッグホーン》をご紹介します。内容量は50グラムで、(パウチ)と呼ばれる〈パイプたばこ〉に良く見られる包装形態です。

 

《ビッグホーン》は、他の全ての〈パイプたばこ〉と併せて 2004年まで国内で製造され、その後はデンマークのたばこ会社に委託して輸入していたようです。しかし、2016年に廃止されてしまいました。

 

〚日本専売公社〛の時代には国内に40ヶ所以上の製造工場や敷地がありましたが、平成の時代には次々と閉鎖されていて現在は5か所程度と言う事です。〈葉巻〉〈シガリロ〉=〈リトルシガー〉や〈パイプたばこ〉は、すべて海外で生産されています。(《わかば》《エコー》を含む )

 

 

 

〚日本専売公社〛では〈紙巻きたばこ〉の他にも〈葉巻〉〈シガリロ〉=〈リトルシガー〉が用意され、〈パイプたばこ〉も製造販売しています。

 

古くは〚煙草専売局〛の時代、明治38年(1905年)から〈葉巻〉《ペルフェクトス》が発売されていますが〈シガリロ〉=〈リトルシガー〉はかなり遅く、昭和42年(1967年)に登場しています。

 

〚日本専売公社〛による〈パイプたばこ〉の歴史は昭和9年(1934年)まで遡ります。最初に発売された銘柄は円筒形の缶入り《桃山》でした。


 

 

 

当ブログでは〚日本専売公社〛の〈フィルターたばこ〉を発売順にご紹介しています。これまでに、昭和32年(1957年)7月に初めて発売された《ショートホープ》から、昭和46年(1971年)6月に発売された《ハイライトエキスポート》までご紹介しています。

 

〈フィルターたばこ〉から離れて、昭和51年(1976年)頃に購入していた〈パイプたばこ〉の続きをご紹介して、引き続き〈葉巻〉や〈リトルシガー〉を暫くは単発的にご紹介して行く予定です。

今回は〈パイプたばこ〉の3回目となります。

 

 

 

《ビッグホーン》は、昭和51年3月15日に新発売されました。(パウチ)と呼ばれる包装形態です。昭和47年に《ロックンチェア》の発売以降は(パウチ)が主流の包装形態となります。紙製のパッケージがビニールで包装され、セロファンに入れられたたばこが包み込まれています。

 

 

        葉巻 シガリロ パイプたばこ  公社名表記

 

    どの銘柄にも英文の社名表記があり〚日本専売公社〛の証票と併記されています。

    昭和54年(1979年)9月に発売の《プロムナード》にはありません。

 

1949年まで英文が(THE JAPAN MONOPOLY PUBLIC CORPORATHON)と書かれましたが、

1950年から英文の公社名表記は(THE JAPAN MONOPOLY CORPORATHON)となりました。

 

昭和49年(1974年)1月より(THE JAPAN TOBACCO CORPORATHON)に変更されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 ビッグホーン

 

昭和51年3月15日、《飛鳥》の発売から3年後に〈パイプたばこ〉の新銘柄が発売されました。

《桃山》《飛鳥》のような缶入りではなく、《ロックンチェア》と同じ(パウチ)の包装形態です。この包装形態は〈パイプたばこ〉に良く見られます。

 

 

昭和51年(1976年)  3月15日  発売   50g 売価 400円

昭和55年(1980年)  6月  1日  証票変更により中止


学生時代に発売されていて、1個は購入していたつもりでした。ところがたばこ関係を収納している箱をひっくり返してもパッケージはありませんでした。

 

 

しかし、学生時代から頻繁に立ち寄っていた〚日本橋たばこサービスセンター〛で新発売の時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)は貰っていました。

 

B5判用紙を二つ折りにしたリーフレットです。折り目が中央ではなくズレていて、内側に印刷された右に見える赤い部分が表面から見えるようになっています。仕上がりは B6判サイズより横幅が大きくなっています。

 

 

 

 

 

 

                二つ折りを展開した表面です

 

            面積が広い              面積が狭い

             ↓              ↓

 

 

 

 

                二つ折りを展開した内面です

 

          面積が狭い              面積が広い

           ↓              ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     昭和55年(1980年)  6月  1日   証票変更

 

証票が変更されました。(専)の字をモチーフにした証票から煙のような雲のようなデザインに変更されています。これまでの証票らしいデザインが一新されました。

 

証票が新しくなった時、思い立って〈パイプたばこ〉は一通り購入しています。私はパイプは持っていないし、吸い方も知らないので無駄になる事は承知していましたが……。

 

 

 

 

 

 

                     内側

 

紙製のパッケージの全体を透明ビニールで包み込んでいます。内側に折り込まれて袋状にしてあり、そこにセロファンに入れられたたばこが収められています。

 

たばこの入れられたセロファン袋も残しています。セロファンに貼り付けられている、赤色の見えるセロテープはパッケージを封印していたテープです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ビッグホーン アプリコットブランデー

 

昭和53年3月16日、《ビッグホーン》の発売から2年後に新しい仲間が加わります。パッケージは同じデザインの色違いで印刷されました。

 

 

昭和53年(1978年)  3月16日  発売   50g 売価 400円

昭和55年(1980年)  6月  1日  証票変更により中止

 

こちらも発売当時に1個は購入していたつもりでした。ところがたばこ関係を収納している箱をひっくり返してもパッケージはありませんでした。

 

しかし、学生時代から頻繁に立ち寄っていた〚日本橋たばこサービスセンター〛で新発売の時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)は貰っていました。

 

   B5判用紙を二つ折りにしたリーフレットです。仕上がりは B6判サイズとなっています。

 

 

 

 

 

 

                二つ折りを展開した表面です

 

 

 

 

 

 

                二つ折りを展開した内面です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     昭和55年(1980年)  6月  1日   証票変更

 

証票が変更されました。(専)の字をモチーフにした証票から煙のような雲のようなデザインに変更されています。これまでの証票らしいデザインが一新されました。

 

 

証票が新しくなった時、思い立って〈パイプたばこ〉は一通り購入しています。私はパイプは持っていないし、吸い方も知らないので無駄になる事は承知していましたが……。

 

 

 

 

 

 

                     内側

 

紙製のパッケージの全体を透明ビニールで包み込んでいます。内側に折り込まれて袋状にしてあり、そこにセロファンに入れられたたばこが収められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

            〚日本専売公社〛の時代に実施された定価改定

 

《ビッグホーン》と《ビッグホーンアプリコットブランデー》の定価は同じで、同じ金額の定価改定が実施されました。発売日は異なりますが、同じ定価改定日に2回値上げされています。

 

ビッグホーン             昭和51年 3月15日  発売   50g 定価 400円

ビッグホーンアプリコットブランデー  昭和53年 3月16日  発売   50g 定価 400円

 

ビッグホーン             昭和55年 4月22日       50g 定価 440円

ビッグホーンアプリコットブランデー  昭和55年 4月22日       50g 定価 440円

 

ビッグホーン             昭和58年 5月  1日       50g 定価 490円

ビッグホーンアプリコットブランデー  昭和58年 5月  1日       50g 定価 490円

 

 

 

 

パイプたばこに馴染みがなく、敷居が高かったのであまり購入していませんでした。パイプは高額でした。当時500円のコーンパイプを購入して吸いましたが、吸い方を知らないのですぐに火が消えてしまいます。数回でやめてしまいました。

 

 

 

〚日本専売公社〛の新製品が発売された時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)は何種類か貰っていますので、いずれ纏めてご紹介する予定です。

 

 

 

 

 

次回は〚日本専売公社〛では6番目の銘柄《プロムナード》と、7番目の《シルクロード》を続けてご紹介します。たばこのパッケージを集め始めた昭和50年から僅かに購入していたパッケージだけですが……。私はパイプたばこには馴染みがなく、あまりパッケージも残していません。