学生時代《三菱銀行》に口座を作っていた私は、窓口にいつでも用意されていたディズニーのソフビ貯金箱を貰っていました。昭和51年(1976年)から数年間だけ集めていましたのでご紹介します。

 

 

19歳の時、東京で生活を始めた私は自分で利用する金融機関を決めました。1ヶ月の生活費を貯金しておく必要性からです。バイト代も含めてコツコツと貯めていました。夏の沖縄旅行で、友人の家に泊まったので宿泊代はかかりませんでしたが、一気に散財した事が懐かしく思い出されます。

 

 

私は高田馬場に住んでいて、駅の近辺には《三菱銀行》と《第一勧業銀行》が並んでいました。どちらを利用するのか迷い、両銀行の店舗内の様子や雰囲気を眺めて決めています。

 

結局、店舗は小さいものの窓口の担当者がいつもニコニコと優し気な《三菱銀行》を選びました。

《第一勧銀》は規模が大きくて行員は忙しそうで、皆さんに笑顔もなく機械的な感じがしたのです。

 

この選択は、趣味として【ソフビ貯金箱】を集める私としては正解だったと思います。《三菱銀行》にはディズニーの【ソフビ貯金箱】がいつも用意されていて、モデルも頻繁に変更されていました。

 

 

 

初めは気付きませんでしたが、沖縄の友人が貰うところを見て私も貰うようになりました。そうすると、幼い頃から身近な物を何でも集めたい多趣味人間の私はすっかり夢中になってしまいました。

 

ソフビ貯金箱のモデルが(ディズニーキャラクター)と言う事も気に入っていました。何より可愛いし、系統立てられた《シリーズもの》としてまとまります。

 

中でも人気の高いキャラクター、例えば〈ミッキーマウス〉や〈ドナルドダック〉などは時代によってその都度ポーズや顔つきが変わり、長期間集めていると奥深いものがあります。

 

一方で、その他のキャラクターは同じ姿が一定量は用意されていて、一定期間が経過すると繰り返し配布されていたようです。その後新しいキャラクターが登場すると交代して姿を消すのでしょう。

 

 

 

私は現金を持ち歩く事はあまり好きではなく、二日間程の食費を持つ程度なので2~3日分の生活費を手元に用意していて、銀行へもその間隔で出向いていました。

 

小額の現金を引き出しながら、その都度貯金箱を貰います。いい大人の男性が、子供向けの貯金箱を貰うのです。ほぼ同世代の窓口の女性にも顔を覚えられていました。笑顔と言うよりクスクス笑いながら用意してくれたものです。それでも心得たように、とても親切に対応してくれました。

 

 

1976年、一時期カウンター展示用の大型貯金箱の歴代キャラクターがズラリと飾られていた事がありました。最も古いキャラクターは【三匹の子ブタ】でしたが、垂涎の眼で見ていました。

 

欲しかったのですが、絶対に無理なのは分かっていたので初めから尋ねる事もありません。半年程度は展示されていたと思います。

 

 

 

 


 

 

 

                 わんわん物語

 

                  昭和51年(1976年)

 

1955年制作の映画〈わんわん物語〉の主人公〚レディー〛です。裕福な飼い犬ですが、野良犬の〚トランプ〛に惹かれます。私は〚レディー&トランプ〛として題名を覚えていました。こちらが

確か《三菱銀行》から一番最初に貰っていたと記憶しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   ボンゴ

 

                昭和51年(1976年)

 

日本では1947年に公開された映画の主人公です。サーカスで一輪車に乗る子熊の〚ボンゴ〛がサーカスを飛び出して森で生活します。しかし人間の手で育てられたため、森に馴染めません。こちらは確かソフビ貯金箱を集め始めてから、2個目に貰っていると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               おしゃれキャット

 

                 昭和51年(1976年)

 

1970年に公開された〈おしゃれキャット〉の〚ダッチェス〛です。3匹の子猫を育てる優美な猫で〚マオリー〛に助けられます。《三菱銀行》から3個目に貰ったソフビ貯金箱だったと思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  ピノキオ

 

                昭和51年(1976年)

 

1940年に登場する〚ピノキオ〛です。操り人形師のゼペット爺さんに作られた木製の人形で、嘘をつくと鼻が伸びる事は有名です。

 

この物語は私も幼稚園の頃、『嘘をついてはいけない』と言う教育のもとでさんざん聞かされていました。《三菱銀行》から貰った4個目だったと思います。この後の順番は記憶があいまいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                くまのプーさん

 

                 昭和51年(1976年)

 

1966年に映画で初登場する、はちみつが大好きな100エーカーの森にすむクマのぬいぐるみです。のんびり屋の性格が特徴の主人公として登場しています。

 

これは高田馬場支店で貰ったものではありません。高島屋にある《日本橋たばこサービスセンター》へ出向いた時、ぶらぶらと歩いて《三菱銀行》日本橋支店へ立ち寄りました。

 

窓口のあるカウンターに1個だけ飾られていました。装飾用に長く置かれていたようです。その時代に配布された新しい貯金箱ではありません。

 

最初は『欲しい』と思いながら見送っています。その数日後に通帳を持って再び出掛けて、出金して頼み込んだところ、1個しかない飾ってあった貯金箱でしたが快くいただくことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集め始めたばかりの頃は、窓口で「貯金箱をください」と頼むだけでしたので同じキャラクターが

何個も揃ってしまいました。30代の頃には甥と姪に4種類ばかり玩具として配ってもいます。

 

半年もすると、窓口の女性も心得たもので前回と同じものだと「今はまだこれしかないんですよ」と差し出してくれます。すると私も「それじゃ諦めます」と断るようになりました。

 

 

                   ボンゴ

 

      銀行では、右のようにビニール袋に入れられた状態で用意されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ダッチェス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ピノキオ

 

            中央のビニール袋は銀行で貰った時の状態です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《三菱銀行》のソフビ貯金箱を集め始めて、最初に貰ったものから4個目あたりまでは貰った順番が何となく記憶に残っているのですが、そのあとは覚えていません。5個目は〈101匹わんちゃん〉ではなかったかと思いますが……。

 

私が貰い始める少し前、〈バンビ〉が用意されていて友人は持っていました。しかし私が集め始めた時には既になく、その後再頒布に出会っていませんので結局貰う事が出来ませんでした。

 

 

 

 

 

今回は5体をご紹介しました。次回も同じ頃に貰ったディズニーキャラクターをご紹介します。