沖縄にオキコ株式会社と言う食品会社があります。1966年からインスタントラーメンを製造し、沖縄ではオキコラーメンとして親しまれていたようです。1998年には一度製造中止になりますが、2006年に復活したと言う事です。チキンラーメンの日清食品で学び、味付け麺の製法を沖縄に持ち帰ったと聞きます。
さて、前回私が学生時代に良く食べていたインスタントラーメンのパッケージを一枚ずつ残しておいた事を述べましたが、実はそのきっかけとなった理由の一つにオキコラーメンがあります。
沖縄出身の友人が自宅から持ってきたオキコラーメンを初めて見て、私はそのデザインに注目しました。「そうか!、全国には色々なラーメンがあるんだナ」 と初めて知り、自分で食べたラーメン袋だけは何となく一枚ずつ残しておこうかと思ったのです。
当時、その友人からオキコラーメンを貰っておいたのでご紹介します。暫くはそのまま部屋に飾っていましたが、中身の変質を心配した私は結局食べてしまいました。7年ほど飾っていたのですが、食べてみると味は何ともなく、「これだったらそのまま中身を取っておけばよかった」 と思いましたが後の祭りです。すでに7年が経過していましたので、油が酸化した臭いは若干ありましたが…。
私は自室に、洋品店の頃の大きなガラスケースを幾つか部屋に入れて、そこに色々なものを飾っています。25歳の頃、琉球煙草で大変お世話になった方がご定年をお迎えになる前、静岡のテレビ局に視察に来られた折、富士宮へご足労いただき部屋へご案内しました。
ガラスケースにこのオキコラーメンが飾ってあるので、珍しいとたいそう驚かれていました。結構笑っていらっしゃいましたが…。
海賊ラーメン
製造 昭和52年4月25日
オキコラーメンは味付け麺のようですが、この海賊ラーメンは味付け麺ではありません。粉末スープが別についていました。味付け麺の嫌いな私は、普通に美味しく食べました。
粉末スープ スパイス
鉄兵ラーメン (おれは鉄兵)
製造 昭和53年2月2日
当時、少年マガジンで人気だった(おれは鉄兵)がデザインされています。
こちらも味付け麺ではありません。粉末スープがついていました。
粉末スープ
1966年から1998年の製造中は、色々なデザインがあったようですが私はこの二点しかありません。現在生産が再開された製品は、ミニサイズの味付け麺が4個入りで販売されているようです。
従前販売されていた製品のいくつかを、オキコ株式会社様の資料よりお借りして掲載します。
このようなパッケージが用意されていたようです。
19歳の時、沖縄の友人の家に泊まって5日も沖縄旅行を楽しんでいたのに、オキコラーメンを探さなかった事が悔やまれます。当時は、まだ本土に上陸していなかった【モスバーガー】や【ブルーシール】の牛乳やアイスクリームと、沖縄限定の【オリオンビール】にばかり気を取られていました。
私は琉球煙草の研究で何度か沖縄を訪れていますが、その折に機会があると食料品店やコンビニを回ってオキコラーメンを探していました。丁度その頃製造が中止されていた時代で見かける事はありませんでした。
しかし全国の大手メーカーが沖縄限定でインスタントラーメンを用意していて、そちらは購入しておきました。何度もパッケージデザインを変更して現在まで販売が継続しているようです。
明星食品 沖縄そば
賞味期限 99.4.5.
現在は、袋が縦型になってサイドの紅型の面積が減っているようです。
粉末スープ
1996年頃には初代の商品が登場しているようで、こちらのデザインはどうも二代目のようです。
マルちゃんの東洋水産 沖縄そば
賞味期限 2000.3.21.
現在は、バックの首里城正殿がリアルになり、正面の四つ竹踊りが描かれていません。
粉末スープ
現在もデザインが変更されて販売されている商品ですが、どうもこちらが最初のデザインだったようです。