幼い頃から自室のガラスケースにしまっている、瀬戸の発明《陶毛》製法で作られたプードルです。アメリカで《スパゲティ》と呼ばれる技術が使われています。
 
瀬戸ノベルティと言う名称は、瀬戸マイセンと言う呼び方と併せて一時期テレビ番組で連呼されていましたので、私も言葉だけは知っています。
 
瀬戸市には瀬戸ノベルティ文化保存研究会があり、大切な文化として保存、周知、研究を行っているようです。ネットでそちらを拝見致して居りますと、懇切丁寧にご説明されているページで、フィギュリン以外にも実に様々な製品が作られていた事が良く分かります。
 
考えてみれば、私の家でも私が子供の頃には食器はほとんど《セトモノ》でした。姉が高校生の頃、結構瀬戸ノベルティを所持していたように思います。可愛いというよりもビスク製の上品なノベルティが多いようでした。高価なフィギュリンは無かったようですが・・・。
 
1960年代の話ですが、多くの瀬戸物に囲まれていたような気がします。ただし、細部まで細かいビスクだからでしょうか、年の離れた幼い私は姉の所持品に手を触れることが許されませんでした。
 
ところで、何をもって瀬戸ノベルティと思えばよろしいのでしょうか。底面に製陶会社の名前が印字されていれば確実な事でしょうが、印字の無い製品もたくさんあります。
 
今回ご紹介するプードル犬もメーカーマークなどの表記はありません。しかし髭などの毛の部分は瀬戸で開発された《陶毛》と呼ばれる製法で、瀬戸で作られたと言えるでしょう。
 
人形についてご教示いただいているOJ倶楽部様が以前ご紹介していましたが、アメリカではミッドセンチュリーと言って、50年代から60年代頃の人気が高いと言う事です。アメリカでの通称、スパゲティ製法のプードルのお話をされていました。
 
そこで紹介していた写真のプードルは大変高価なようですが、まるで茹でたパスタを首周りに盛り付けたような、毛足の長いそれは立派な姿でした。いかにも高価そうな姿をしていました。こちらでご紹介するプードルは毛足が短いのですが、同じくスパゲティ技法には違いないようです。
 
幼い頃で、実はなぜ持っているのか記憶が定かでなく、あまりよく覚えていません。小学校3年生ごろ、誕生日に友人から貰ったと思うのですが・・・?。1966年ごろだと思います。
 
何しろ小学生の頃から持っています。「誕生日に貰ったものだから粗末に扱えない」と言う事だけ、のちのちまでずっと考えていた事だけは覚えています。
 
                高さ 11.8センチ
 
体のあちこちにスパゲティ技巧が使われています。頭頂部はなかなか愛嬌があって可愛い姿です。
 
 
 
 
 
正面を向いてガラスケースにしまっていますので、私も背面からしげしげと見た事はありません。
 
 
 
 
 
 
      犬つながりと言う事で、幼い頃から我が家にあったニッパーもついでに…。
 
ビクターのマスコット《ニッパー》です。気が付いた時にはすでに家にありました。そこで私が小学生のころから、同じようなサイズのソフビ製と2体を自室にしまいこみ占有していました。

 

 

             高さ 16センチ       【陶器製】

 

父親は洋品店でしたが、店にオーディオのセットをおいていました。私の生まれる前からの事のようで詳しく知りませんが、私が幼稚園の頃、アンプの上にこのニッパーが飾られていた事をかすかに覚えています。私が自室にしまい込んだのは確か小学5年の頃だったと思います。

 

もう一体ソフビ製もあり一緒に並べています。そちらは小学2年の頃から居間のテレビの上に置いてありました。2~3年ほど置きっぱなしで大人たちがほぼ関心を失くした頃、何気なく私が自室にしまい込みました。

 

 

 

 

 

          大人になってから手に入れた小ぶりなニッパーの灰皿です。

 

                 高さ 7センチ
 
20歳代の中頃の事です。友人の家に遊びに行きトイレに入った時、窓にこの灰皿が置かれていました。その時に貰ってきました。