私の幼い頃、家には百人一首があり、祖母のもとに親族が集まるとたまに遊んでいました。私の両親は商売が忙しく、子供の相手はだいたい従妹や叔母だった気がします。幼い私は坊主めくりが好きでしたが、家族、親族は相手にしてくれませんでした。
 
購入したのは多分昭和37年~38年ごろだと思います。それ以前にもぼろぼろの古ぼけたカードがあったのですが、新たに購入したのだと思います。
 
箱の表面に書かれている社名を見ると鈴木出版とあります。A5判の鉄腕アトムを出版していた会社ですね。箱入りの手塚治虫選集など、いろいろ読んだ記憶があります。
 
百人一首や花札などは、価格によっていろいろなランクがありました。このカードは、価格は下から数えた方がよい安価な製品です。その為でしょう、色鮮やかですが稚拙で大雑把な絵です。今見るとそんなところが逆にレトロ感を感じさせるようです。
 
 
昭和43年ごろには全く遊ばなくなりましたので状態はなかなか良く、その頃から私が独占して自室にしまい込んでしまいました。小学5年の頃からです。
 
洋品店なので家の中には多くの在庫を積み上げています、私が残しておきたいと思った物はその場で自室にしまい込まないと行方不明になります。
 
両親は商品以外の家庭の遊具などは、使うことなく不必要となるとどんどん始末してしまうのです。(子供が学校に行っている間に…。)自室にしまっておけば無事でした。子供の部屋には入ることがありませんでしたので。
 
 
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小学3年の頃、大人たちに混ざって遊んでいても、一回のゲームで私が執れるカードはせいぜい3枚程度でした。目の前のカードだけひらがなを覚えるのです。
 
子供に楽しい遊びは坊主めくりですが大人は殆ど相手をしてくれず、それは年の近いいとこ同士でのゲームでした。