とある医学博士との会食
「お嬢は、料理してる? 」
『ちゃんとしてますわ』
「医学的に証明されてることではないけど
私の経験からすると、認知症の始まりを見抜くのには料理だね」
「料理をするためには
まず、目的に応じた食材を準備し
それから、調理の順番・味付けなんかを
レシピを見ながら・・にしても、頭で組み立ててくでしょ」
「だから、今までキチンとできてたモノが
とてつもないシロモノになるんだよ
しかも、本人はちゃんとできてるつもりだから
なぜこんなふうになるのか、わからないんだね」
「しかも、そういうことがいつもではない
だから、本人も周囲も
なんだ・・失敗しただけか・・で、終わらせるから
なかなかわかりづらい
そのうち、そんな事例が頻発しはじめ
やっと、おかしい・・・と思い始める
その時にはもう
他の徘徊やら理解不能なことやらが増えてる
だから、料理ってのはいろんな意味で大切だよ」
「お嬢は、料理してる? 」
『ちゃんとしてますわ』
認知症についても、そろそろ考えなきゃいけない年齢にキテるのかなぁ
まだ、23歳←だけど・・・ (かなり無理がある?)アルアル