仕事が無くなって落ちぶれていく漫画家たちを、出来るだけつぶさに観察したり、エールを送ったりしてみるブログ。 -2ページ目
今回の先生は
講談社系漫画誌で大ヒット作品を
連発させた
E先生。
処女作は人気があったものの
雑誌休刊の憂き目に会い
残念ながら途中で終了。
本当に面白かったので
それが悔やまれてならない
が・・・!
同じ出版社の
週刊漫画雑誌からお呼びがかかり
週刊連載をゲット成功!!
しかも彼の作風と雑誌イメージが
マッチし、
この作品は
深夜アニメ化&実写映画化!
さらにBSマンガ夜話にも
取り上げられた!
やったね先生!
私はこのE先生の家に
泊まりに行くほど仲が
よかった。
ある日・・・・
一緒に酒を飲んでいた
時の事
「俺・・・二重人格の探偵が
活躍する漫画を今、
構想してるんだ♪」
という先生に対し私は
「角川で多重人格探偵サイコって漫画が
ありますね・・・残念!」
と教えてあげた。
するとE先生の目がつりあがり、
いきなりどこかに電話しはじめた。
それはおそらく
角川書店の「少年エース」の
編集だったのだろう
「それはどんな漫画だ?」
「どんな話だ?」
編集者を質問攻めにする先生。
受話器を置くと顔面蒼白になった
・・・・
「やられた・・・」
おそらく・・・
先生も同じような
作品を構想していたのだろう。
しかし
漫画も
ドラマも
小説も
映画も
「俺も同じような作品を
考えてたんだ!」
と、いくら主張してみても
先に世に出たものの方が
オリジナルとみなされるのは
当たり前。
よっぽどの自信作だったのか
地団駄を踏む先生。
すっかり肩を落とし
大好きな巨人戦中継を途中で消し
ネーム室にこもってしまった
・・・・。
E先生は若い頃
古本屋でバイトしており
その古本屋の本を全て
読み尽したという伝説が
ある程の読書家。
きっと先にその漫画を
描いていれば
緻密なストーリー展開で面白い作品に
なったかもしれない・・・。
でも・・・・ね・・・。
それからしばらくすると
週刊連載は終わり
その後数年
先生の姿を見ない。
酒のお誘いもなくなってしまった。
まさか、僕の一言の
せいですっかりやる気が
なくなったんですか?
でも先を越された事に
気がつかず、
連載会議にプロット出して
恥をかくよりは
よかったでしょ?
今はただ、
充電期間を過ごしている
だけである事を・・・
心から願いたい。
白湯に刻み昆布を入れて飲む。
それがG先生の
休憩中の大好物だった。
吸っているタバコはマルボロ。
そんなG先生は少年チャンピオンで
華々しくデビュー。
作品は当時のトレンディ男優主演で
テレビドラマとなり
大ヒット!
ファンも多く、
その作品群の単行本はヤフオクで検索を
かければ腐るほどヒットする。
将来を大いに嘱望される
大人気作家・・
になるはずだった
G先生。
しかし・・・・
漫画家には何故か
「人格破綻者」が
極めて多い。
若い頃から「先生」と呼ばれて
ちやほやされ
金に不自由しないからだろ・・・
と人は言うが
G先生のそれは
おそらく他の漫画家とは
違う
生まれもってのものだった
ような気がする。
まるで梶原一騎の漫画に出て
きそうな・・・
これ以上は人格攻撃になるので
言いませんが(笑)
とにかくその
天邪鬼っぷりは今でも漫画業界の
語り草だ。
その性格ゆえ、結婚などは
出来るはずもなく交友関係も狭い。
出版社の忘年会などでも
彼だけ
ぽつねん ・・・
としていた
というのだから、
嫌われっぷりが良くわかる。
私も一度だけ飲み会で
お会いした事があるが
サインなどは一切拒否
機嫌が悪いと
「忙しいんだよな俺!」
と大声で言いながら
白い革靴をオーバー
アクションで履き、
マルボロ銜えながら帰って
いくらしい。
さらに
連載中の編集部に
お気に入りの
女性編集がいると、
「あの娘が担当にならないと
もう仕事しない!」
とか
「あの娘と旅をしてみたい」
とか駄々っ子ぶりを
炸裂させたり
別の編集社でも気に入った
女性編集に原稿を取りに来させ
酒につきあわせた挙句
軟禁状態。
その女性編集から
泣きながらSOS電話が
かかってきたというのだから
始末に終えない。
こうして・・・・
彼は漫画業界から消えた。
編集さんだって人間だ。
しかも女性に危害を加える
恐れがある人を使っては
いられない。
だが
一時期パチスロ漫画誌で
みかける事があったが、
今はもう見ない。
噂によれば、
漫画家時代の
単行本の印税で
多摩の山奥に家を建て
隠居生活をしている
らしい。
まだ隠居生活するほど
年老いてはいないんだ
けど・・・・
才能はあるんだから
性格改造して
心機一転
やり直して欲しい。
あなたを待望する声は
まだ意外とあるんだよ。
これまた
前述のZさんと同じく
集英社ジャンプ系雑誌で
デビューした漫画家・A先生のお話。
このA先生もまた
投稿したデビュー作がいきなり
漫画賞を受賞し
そのまま連載になりメガヒットを
ものにした!
しかも作品はアニメ化され
その評価はいまだに高い。
新宿に仕事場を構え
アシスタントを7人雇い
空き巣を素手で撃退した武勇伝を持つ
肉体派有名作家だ。
しかし、
東北地方都市の看板職人だった彼もまた
金の使い方をしらなかった。
巨万の富を手に入れた先生は
仕事をアシに任せ
自分は高級BARに入り浸る毎日
しかも彼は
妻がいるにもかかわらず
気に入ったホステスに結婚を
ちらつかせては肉体関係をもつに及ぶ。
それがクラブのママにばれ、
その店を出入り禁止に
なってしまった。
しかも元アシさんから
聞いた話によると
もてあそばれたホステスからの
「早く結婚して欲しい」という手紙が
ゴミ箱に丸めて捨ててあったという
のだから、本当に酷い男だ
しかもこんな事は日常茶飯事。
東南アジア・未成年少女売春ツアーに
参加しているという噂が流れた時は
アシスタント全員から大きく信頼を
失ったという。
その一方
仕事面で彼にヒットが生まれる
事は二度となかった。
「漫画は迫力さえあればいいんだ」
という
恐ろしく単純な漫画哲学を
ひっさげ、
処女作の自己模倣と再生産を繰り返す
先生。
だがそんな作家に仕事があるほど
漫画業界も読者も甘くない。
ついに仕事は4流誌の仕事のみに
激減。
さらに大腸癌を発症し、
入院してしまう先生。
私はこの時、
お見舞いに行かせてもらったのだが、
なんとベットの周りには
若い女ばかり!!
どうみても
家族にも親戚にも
みえない。
まあ、おそらくホステス
だったのでしょうが。
先生は過酷な抗がん剤治療を
乗り切りなんと見事生還。
だがバリバリ
やりたくても彼にはもう
仕事がなかった・・・・
前述のZ先生同様、
彼にも「精進」とか「向上心」という
自分を磨く努力が皆無だった。
最近アマゾンで久しぶりに
単行本の描き下ろしで
名前を発見し
懐かしくなって
仕事場を訪ねたが
もうそこに仕事場は
なかった。
一体どこに行った
のだろう。
まだ女遊び
してるのかなぁ・・・?
癌を克服した
その生命力で
また漫画を描いて
欲しいなあ。
世の中には不幸な漫画家がいる。
有名な雑誌でデビュー
してしまったがために、
天狗の鼻が伸びるだけ伸び、
担当編集の意見にも聞く耳持たず、
今でも有名作家気取りが抜け切れず、
結果、
業界を干されてしまう漫画家・・・
今回は私の知人漫画家・Zさんを紹介します。
(イニシャルでバレてしまうので、
Zとさせていただきます)
彼は1988年
運よく少年ジャンプでデビューし、
処女作こそヒットしたものの、
その後は鳴かず飛ばず。
しばらく3流誌を経巡ったあと
パチスロ漫画ブームが到来し、
上手く波に乗る事に成功した。
そのパチスロバブルの時代、
担当編集を呼び出しては
歌舞伎町で朝までキャバクラでバカ騒ぎ。
その支払いは全て編集もちだった。
さらに原稿料をもっと上げろ!というFAXを
編集部に送りつけたり
スロット旅打ち漫画を描いてやるから
沖縄に行かせろ!とか・・・
まさしく傍若無人を体現した男!!!
しかしパチスロバブルの崩壊で
今年の6月
連載がゼロになってしまった。
私も、飲もうと言われて
今でも時々呼び出されることがあるが
平均10万の支払いは
全て私の支払いだ。
さて問題はここから。
身に染み付いた贅沢な生活を
維持したいのか
今まで仕事してきた過去の
出版社の担当編集を呼び出し
「仕事くれ!」という電話を
かけまくっているらしい。
迷惑至極だ。
しかも相当な額の原稿料単価を
要求しているというの
だから始末におえない。
そして、その火の粉は
わが身にも降りかかる。
今では時々
泣き言や相談する
電話がよくかかってくる
ようになったのだが・・・
そこで彼から出てくるのは
耳を疑う言葉
「仕事紹介しないと、
どうなるか分かってる
な?」
「お前がやってる
連載を俺によこせば
いいんだ」
「俺が連載する漫画誌は
必ず100万部は
超えると各社に
言っておけ!!」
だって!!
おいおい!
そんなに力があるんなら
俺みたいな下っ端に頼ってくるな!
あまりにもしつこいので
止むを得ず、
日本文芸社だけ紹介したが
どうやら相手にされなかった
らしい。
しかもその愚痴が
こちらに向かってくる。
というより
「お前が紹介する
出版社が悪いんだ」
的な発言!!!!!
これにはさすがに頭にきた。
彼には金輪際仕事など
紹介しない!!
結論から言おう
彼の最大の悲劇は何より
漫画がつまらない・
絵が下手・・・であること。
ドアップの連続と
狂ったデッサン。
パースぺクティブの概念が無い背景。
ようするに
漫画を
舐めている
彼は少し思い知った方がいい。
少し自分を見つめる時間を
持たせた方がいい。
なんでそういう状況になって
しまったのか?
奥さんと子供4人を路頭に
迷わせようとしている
原因はなにか?
向上心と精進を忘れた上に
テキトーな仕事ぶり。
あなたに
もはや仕事はない。
新人になったつもりで
謙虚になり、
独りよがりでない
読者を意識した、
本当に心のこもった漫画を
描けるようになるまではね。
急いだ方がいいよ。
還暦はそこまで迫っている。
今回は僕の友人漫画家Vの話。
Vは九州出身でかなりのイケメンで
代々木アニメーション学院(九州校?)
のコミック課出身。
卒業後は上京してプロのアシスタントとなり
私とはそこで知り合った。
性格もいいし。
絵も上手い。
少年受けしそうな絵柄で
正直羨ましかった。
そんな彼がデビューするのは
時間の問題だった。
ある日
アスキーのゲーム情報誌にいきなり
イラスト作家として抜擢され、
そこから先は順風満帆!
なんと大手出版社・K社の幼年誌で
いきなり月刊連載をゲットしたのだ!
しかも彼の漫画は
ゲームボーイでゲーム化する大人気
ぶり!
私の同期ではおそらく一番の出世株
・・・・のはずだった。
しかし・・・仕事に追われるVにその悲劇は
起こった。
何を血迷ったか、超有名バトル漫画の
構図やセリフをまんま自分の
キャラに置き換えて原稿を仕上げてしまう・・・
という暴挙に出てしまった!!
ネット上は大騒ぎ。
彼のブログは大炎上し、
緊急閉鎖。
しかも連載中のその雑誌からも
締め出されてしまった。
(というかそれに気がつかな
かった担当編集にも問題が
あると思うが・・・)
その後、
エロ漫画を名前を変えて描いている、
という連絡があったが、その後は
彼の作品を見ない・・・
自宅も携帯も電話番号を変えたようで
音信不通となってしまった・・・・
今どこでどうしているのか
まったくわからない。
しかしどんなに忙しくても、
「まんまパクる」というのは
いかがなものか?
私もすばらしい構図とかに
インスパイアされて
真似する事はあるが、
プロは誰にも気がつかれないように
一部分だけパクるもんだよ。
彼の作品そのものには
オリジナリティがあった
だけに悔やまれてならない。
しかし
彼はまだ若い。
まだ30代前半なはずだ。
いくらでもやり直せる!
もうペンを折ってしまったのかい?
それすら確かめる方法が今はない。

