1453年5月29日、ビザンツ帝国の都・君士坦丁堡(現在のイスタンブール)は、オスマン帝国軍の猛攻によって遂に陥落しました。これは中世ヨーロッパ世界の終焉を象徴する事件であり、同時に新たな時代──大航海時代とオスマン帝国の台頭──の始まりでもありました。

当時のオスマン帝国スルタン、メフメト2世は若干21歳。彼の冷静かつ戦略的な指揮のもと、数ヶ月にわたる包囲戦の末、厚く高いテオドシウスの城壁も砲撃によって破られます。対するビザンツ帝国の皇帝コンスタンティノス11世は、最後まで市民と共に戦い、戦死。皇帝の遺体はその後も見つかっていません。


















多くの歴史家たちは、この陥落を「ローマ帝国千年の終焉」と呼びますが、それ以上に、この事件は”世界の中心が動いた日”とも言えるでしょう。

この記録は、戦火の中で揺れる人々の姿と、帝国が交代する瞬間の重みを静かに描いたものです。漫画という形で、ぜひ感じ取ってみてください。