このシリーズでは、フランス革命前夜を描いた。
登場人物の名前は出てこない。だけど、そこには明らかな対比がある。
一枚目は、宮殿の豪華な「VIP空間」。
二枚目、三枚目では、人々の生活感がにじむ場面。
ラストの一枚では、水晶球を覗く「未来を知りたい民衆」が現れる。









実際の歴史では、王妃マリー・アントワネットの贅沢と「三部会(第一身分、第二身分、第三身分)」の不平等が革命の引き金になった。
でも、今回の絵では名前を伏せた。
それでも十分に伝わるはず。誰が上で、誰が遠くに置き去りにされたのか。

遠くから水晶球を覗いても、未来は誰のものでもない。
だけど、こうして「想像すること」は、どんな時代でも最初の革命になる