ある晩、Instagramのおすすめ欄に表示されたアメリカン・コミックの一コマ。力強い構図、ハードな演出、荒々しいエネルギーに圧倒されながらも、私は考えた。
 
「もし自分がこのテーマを日本の漫画として描くなら、どう描くだろう?」
 



そして生まれたのがこの作品。分割されたコマ、間の取り方、視線誘導…日本の漫画的な演出で、まったく違う印象のバトルシーンが生まれた。
 
ただ模写するのではなく、出会った作品から発想を膨らませ、別の表現に変換していく。それが創作する人間の自然な習慣なのかもしれない。
 
見るもの、読むもの、感じたことを、脳内で一度「私の表現」にする。創作は常に思考の連鎖だ。