高校の帰り道、ふと立ち寄ったバーで見かけた二人——中分けスーツ姿のシェリーと、後ろ姿だけで存在感を放つ葉芝。彼らの会話はまるで詩のよう。
 
「『When You Are Old(老いたるとき)』の出来はどうだった?」と聞くシェリーに、「『Love’s Philosophy(愛の哲学)』はどうだい?」と返す葉芝。
 



ウィリアム・バトラー・イェイツ(Yeats)はアイルランドの詩人で、老年の恋をテーマにした「老いたるとき」は彼の代表作のひとつ。一方のパーシー・ビッシュ・シェリー(Shelley)はロマン派を代表する詩人で、自然と愛の融合をうたう「愛の哲学」は今でも多くの人に読まれている。
 
そんな二人が、もし現代にいて、制服姿の学生のすぐ隣で詩を語り合っていたら…という妄想を描いた一枚。
 
文学は時代を越えて、私たちの隣に生きている。