西班牙出身のエドゥアルド・レオン・ガリード。

フランスで名を上げた肖像画家だけど、今回はなぜか歌舞伎町のバーで筆を取る。

「本当に描いてるの?酒飲みながら?」



信じられないって顔の客たちの前で、彼は静かにキャンバスを塗る。

国旗の赤・青・白を下敷きに、彼の中では記憶と光が混ざっていく。

…あ、ごめん。実はフランス国旗で描いたの、スペイン人だったのにね(笑)

でもその曖昧さが、逆に“絵になる”ってこともあるじゃない?