この絵は、私たちが創った新しい世界「ウバ城」のはじまりの一場面です。
第一コマに描かれた“アドの巨人”は、まるでアメリカ独立戦争の頃に生きた原住民のような静けさと力強さを宿しています。無骨で質素、しかしその足元には時代を超えた文明の胎動が広がる。



第二コマには、旅人としての私たち自身を投影しました。異国の空気を吸い、未知の世界を歩く二人は、まるでこれから始まる物語の語り部のようです。
そして第三~六コマに描いた“ウバ城”は、既存のどの都市とも異なる幻想的な空間。カリブ海のリゾート建築のようでありながら、どこか人類の記憶に刻まれた「楽園」の風景にも見えます。

「文明の起源は、いつも無名の旅人の記憶から始まる」――
これは、私たちの創作における最初の問いです。
きっとこの先も、二人で歩きながら、世界を描いていくのでしょう