5年前、岩手県のとある駅に住んでいた、一匹のふわふわの大きな白猫。名前は「白ちゃん」。
通学途中の学生たちや、出張帰りのサラリーマン、そして観光客たちの心をほんの少し温めてくれた存在。
今やSNSのトレンドも移り変わり、誰も彼も新しいものに夢中になっているけれど、私は今でも白ちゃんのことを思い出す。
写真集も4冊、あの日の岩手の冬の匂いも、白い毛並みも、あの駅舎の木の香りも全部。
この投稿を見た誰かが「そういえば、あの白猫いたな…」って、ひとときでも思い出してくれたら。
そして、あの時の自分の心が少しやわらかかったことを思い出せたら、それだけできっと白ちゃんも天国でゴロゴロ喉鳴らしてる。