歌舞伎町の壁に、神の眼が見ているホルスの眼——古代エジプトの神、ホルスの左眼は「知恵」や「保護」、「再生」の象徴とされ、傷ついても再び甦ることから「全てを見通す力」とも信じられていました。その象徴を、ネオンの街・歌舞伎町の壁に重ねて描いてみました。現代に生きる私たちの“夜”を、彼の眼が見つめているなら?今回の主役は、影の中で立ち止まる者。何を探しているのか、何を見られているのか。視線の中に物語が生まれる、そんな一枚に仕上げました。