ルパンは、いつも裏口から入る私の描く「ルパン二世」は、あの有名なルパン三世の、時代をひとつ遡った“想像の人物”。舞台は新宿・歌舞伎町。ネオンに照らされた路地裏、奇妙に静かなバーの扉、誰もが気づかぬうちに、彼はそこに立っている。一歩踏み出す前の逡巡、着替えた後の決断。彼はいつも、正面からは来ない。人の心の“裏口”に、そっと入り込む。そんなイメージで構図を組み、あえてコマ割りを破って彼の半身を“時間”の外に出してみました。彼は誰なのか、本当にルパンなのか、それは…見た人が決めてください