20年以上前、イトーヨーカドーが中国に進出し、小学生を対象にした絵画コンテストが開催されました。その頃、参加者の多くはクレヨンで伝統的な絵を描いていましたが、私は黒い色鉛筆を手に取って、CLAMPの『カードキャプターさくら』を二次創作しました。当時、この絵は完全にオリジナルの私の想像から生まれたものだと思っていたので、今振り返ると、それが私のオリジナルの道を歩み始めた瞬間だったのだと思います。


あれからずっと、私は二次創作に甘んじることなく、オリジナルのキャラクターやストーリーを描くことを続けてきました。その時、まだ小さかった私の中には、すでに自分の創造力を信じる力が育っていたのかもしれません。私の中の「オリジナル」へのこだわりは、この頃から少しずつ育まれてきたのです。


それから何年も経った今も、当時描いたあの絵が私にとっての大きな原点であり、創作を続ける原動力となっています。あの時の私に感謝し、これからも独自の道を突き進んでいきます。