夜の歌舞伎町は、無数の物語が交錯する場所だ。
ひとたび路地裏に入れば、ネオンの灯りがぼんやりと遠ざかり、代わりに街のざわめきが耳に届く。
スマホを手にした私は、ふとタイムラインを眺めた。Plurk、note、Ameba、Instagram――まるで異なる街がそれぞれの画面に広がっているようだ。
Plurkは情報の交差点。人々が矢のように行き交い、言葉も一瞬で消えていく。
noteは隠れ家のバー。静かな場所で、思いのままに語る自由がある。
Amebaは古びた喫茶店。気軽に立ち寄る人もいれば、常連もいる。
Instagramは煌びやかなショーウィンドウ。鮮やかな瞬間が切り取られ、眺めるだけで満たされるような気持ちになる。
この4つのプラットフォームを行き来しながら、私は思った。
「何のために更新を続けているのだろう?」
それは、痕跡を残すためだ。
現実の世界でも、仮想の世界でも、人はいつだって自分の存在を証明したい。言葉、写真、映像――どんな形でもいい。歌舞伎町の雑踏の中で一人たたずむように、SNSの世界でも私は一人の旅人でありたいと思った。
喧騒の中で飲む一杯の酒のように、SNSもまた味わい深いものだ。
その中で、どれだけ“自分らしさ”を保てるか――それが本当の挑戦なのかもしれない。
夜が更けていく。次の投稿には、どんな物語を紡ごうか。