大変、大変!

「小ネタ9」あたりで『ぬらりひょんが妖怪の
総大将っていうのは水木しげる先生の創作』って
書いたんだけど、どうも違うらしいの。

もともと「ぬらりひょん」ってのは海坊主みたいな
妖怪で、音の響きの面白さで親しまれてたみたい。

で、それとはまた別に、花街の隠語で
「黙って店に入ってきて料金も払わない悪いお客」を
「ぬらりひょん」って呼んでたんだって。

そのふたつを江戸時代の浮世絵師、鳥山石燕さんが
ひっかけ「海坊主みたいな人wが遊郭に入っていく絵」を
描いて、それが「ぬらりひょん」として定着。

でも、いつのまにかその経緯は埋もれて
「家に入ってくる妖怪」のイメージだけが残った。

そして昭和初期、小説家で民俗学者の藤澤衛彦さんに
よって怪物の親玉という見方がなされ、果てはアニメ
『ゲゲゲの鬼太郎』で妖怪の総大将になったそうな。

なんで「謎だらけ」から「親玉」に出世したんかしら?
まだまだ謎は深い…。

妖怪を調べるのも一つの学問。
夏休みの自由研究などにもいかがはてなマーク