alice6929さんのブログ

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封筒の中には、

先生からの手紙と、
先生のお母さんからの手紙の二通。

先生からの手紙。

『今日も空を見上げている?今日は泣いていないかな。
笑顔でいてくれてるだろうか。

君を、大切だと思うようになってから、随分経ちました。

いつか、自分の隣にいつも君がいる生活が送れたらと、
一人前の教師になれるよう歩んでいたけれど、

君を迎えに行くことができそうもありません。

許してくれるだろうか。


けれど、誰よりも輝いている星になってみせるから、
どうか、これからも空を見上げてほしい。


ずっと側にいるから、笑顔がずっと続くように。


この手紙に、想いの全てを込めて、君に贈ります。』



…………


受け止めるには、大きすぎて、

理解するには、突然すぎて、

私は、涙さえでなかった。


それから、
先生のお母さんからの手紙を読み、
全てが明らかになる。


それからの私はひどかった。

いつか学校に行って、先生の資格を取ろうと、お金を貯めていたけど、


何かがキレてしまったみたいに、ひどい生活を送った。


悪いことも沢山したし、真面目に働くのが馬鹿馬鹿しく感じて、風俗で働いたりもしてた。


先生にも、見捨てられた、裏切られた、

そう思って、先生のことを忘れようと、私はメチャクチャだった。


……


ある時、珍しく父から連絡が来る。

勿論電話に出る訳もないけど、

留守電を聞いた……


!!


私宛ての手紙が一通。


捨てていいのかという内容だった。


いいわけない。


父に折り返し電話するより先に、私は実家に向かい駆け出していた。


忘れたつもりで、
忘れられなかった。


先生のこと。


先生は私を見捨てた訳じゃなかったんだ、と、胸が熱くなった。


………でも、


手紙を手に取り、
私は落胆する。



……………………


差出人は、

先生……、じゃない。
先生のご家族だった。



ホワイトデーのあの日、先生と駅まで歩いたのはもう暗くなってて、星がとても綺麗で、

先生は

「この空は千葉もここも繋いでくれてるから、寂しくなったら、空を見上げて。」

そう言った。


何も怖くなかった。先生の言葉一つで、いつも頑張れた。


それからも文通は続き、私は卒業式を無事迎え、自立するために、働き始めた頃……


待っても、待っても、


……


先生からの手紙が、届かなくなった。


…………


一年。


私は家を飛び出し、一人暮らしを始めた。


先生からの手紙が来ない家なんて、

あんな家なんて大嫌い。



……………


先生、


………嘘つき。