始まりはいつだって希望がもってくる

 

チェシャ「希望が始まりをもってくるの?何かを始めるから希望ができるんじゃないの?」

 

「その場合もあるね。けれど私は希望があるから始まるんだと考えたんだよ。何かを始めるとき、上手くなりたい・やってみたいと思うから始めると思うんだ。」

 

チェシャ「何かを望むから、始めたいと思うってこと?」

 

 

「そうだね。たとえばお金持ちになりたいと望むから、お金を稼ごうと勉強を始めたり副業を始めてみたり。始めることには理由があって、それは前向きなことが多いと思うんだよ。」

 

 

チェシャ「確かに料理が下手になりたいと思うのに、料理の練習を始める人は少ないと思うね。」

 

「しかしながら人間は希望を持つことによって、反対の失望も持つんだよ。希望を持って物事を始める人が多いなか、失望しないために始めることを諦める人も少なからずいるんだ。」

 

チェシャ「失望するくらいならと思う気持ちも分かるけど、残念だね。」

 

「うん。けれど失望しても自分が行動したことには自信を持って欲しいんだ。失望したということは、希望を持っていた証拠だからね。自分の出した勇気を後悔してほしくないだよ。」

 

チェシャ「じゃあアリスは失望を恐れずに、希望を持って始められたの?」

 

「それはどうかな。私は失望を恐れたのに、希望を捨てられなかったんだよ。」

 

どうかあなたの希望が始まりをもってきますように

 

家を出たアリスとの会話