先日の大雪の前夜...

ママたちは、
仲町通りで、
パスタとピザを食べました。

「明日は積雪車が出ますかね？」
にせモンが質問すると、
ママは、「除雪車のこと？」
と、聞き返しました。

食事がすむと、
私たちだけで、
夜の散歩に出かけました。

青少年の家から、
仙酔峡までの
３.５ｋｍを走りました。

「今日は、２０分で到着～♪」

振り返ると、
阿蘇谷の夜景が見えました。

やがて、
方向音痴のママが、
夜景を指差し、
語りはじめました。

「手前が、
阿蘇神社のある宮地でしょう。
やまなみハイウエイを
辿ると、瀬ノ本高原。
あっ、くじゅうの
スキー場の灯りが見える！

あっちが、
内牧温泉街と大観峰...

こっちは、
大分に向かう坂梨峠...。
今だと、古閑の滝も
氷っているね」

私たちは暗闇の中で
お互いの顔さえ見えずに
語り合いました。

「ねぇ、ママ...。
これからもずっとずっと、
阿蘇の物語を聞かせてね」

阿蘇の夜景