フー子さんの羊 | 続・阿蘇の国のアリス
「ホワイトデーに
たくさんもらっちゃった...」


「みんな、ありがとう」


「すごい、
銀座千疋屋特選だって」


「よかったね、ママ。
ティッシュとって」


乙姫の森




今日の主役のフー子です。


「さっきからフー子、
バイキングなのに
プリンばっかりたべてる」


阿蘇保健所・犬舎


只今、
10匹の犬が保護されています。






そして、今日の
もう一匹の主役...


「メリーです♪」


メリーは、パパが
熊本県動物愛護管理の
ホームページを見て、
羊に似ていたことから
付けられました。

「あなたは、だあれ?」


「アリスママと申します♪」


「あなたを、
欲しがっている人がいるの」


「おとうさん、私、ここでいい。
おとうさんのそばがいい」


「ここは、だめだよ。
ここにいたら、
おまえは死んじゃう」

「どうして...
どうして死んじゃうの?」


「こんなに人が好きなのに?」


「私なんにも悪いことしてないよ」


「もういいよ」


「ぼくが死ぬほど愛してあげる」


「最初のおとうさんより?
保健所のおとうさんより?」


「うん、約束する」


「...グスン」


「世界はこんなに
美しかったかな?」


「歩ける?」


「うん、歩ける」


「走れるよ」


「遠くまで」


「ウンチだって」


「でも...私、汚いし...」


「歳だし、皮膚病だし...」


「もう約束したでしょう、
死ぬほど愛してあげるって」


「ぼくも愛してあげるよ」


「私も愛してあげる」


「テヘッ♪」


「私、待っててもいいの」




3月6日、
南阿蘇村の明神池そばで
保護された、
ゴールデン11歳以上?
メスは、こうして、
フー子の子どもになることに
なりました。




「待ってろよ、メリー!」