世界はこんなに美しい | 続・阿蘇の国のアリス


ぼくを支えてくれたのは、
いつだってアリスだった。


目に映るものすべてが...


耳に届くものすべてが...


鮮やかにぼくを包んで、
世界はこんなに美しいんだよ、
って教えてくれた...





























「アリスが
お世話になりました...」


「初めてここに
アリスを連れてきた時、
大型犬は入れませんよって
注意されて...

そこをあなたが、
この子はいい子だから
入っていいのって、
いってくださって...」


「それからここが、
雨の日のアリスの
遊び場になりました」


「そんなこともあったわね」


アリスに出会わなかったら...

きっと、
ぼくは誰にも興味を持つことなく、
花を眺めながら
生きていたでしょう。


「Kacoさんから...」


「アリスの
ウェディングドレス姿が、
大好きなんだって...
よかったね、アリス」


(ありがとうございます、
Kacoさん...愛してます)




これからどうやって
生きていくにせよ、
ぼくにはこの場所から
始めるしかないのだろう。


そうだろう、アリス。


「お花のお礼書かなくちゃ」