雨ニモマケズ | 続・阿蘇の国のアリス
「アリスちゃん、来たよ♪」


「ジュジュくん...」


ジュジュくんファミリーが、
2週間ぶりに阿蘇に帰って来ました。


四人は、そのままランチにいきました。

※「駱駝」さん


台風21号の接近で
湿った空気が南阿蘇の緑を揺らし
吹きあげてきました。


四人はカウンターで
身体を寄せ合っていました。


パパ
「ジュジュかあさんが
ママにペアのフリースを買ってきて、
双子みたいだねって...。

双子じゃないでしょう、
姉妹でしょう」


かあさん
「えっ、だって、2歳ちがいでしょう?」


ママ
「ちがいま~す、4歳です!」

パパ
「まあ、かあさんは実際に若いからな」


パパ
「もなか親分が
60歳になったら赤ばかり着せよう、
似合うだろうな」


ランチの後、
パパはこっそり、
ふたりを陶芸教室に誘いました。

※南阿蘇窯元


とうさん
「出来が悪いのを見て、
アリスパパはバカにする気だ。
かあさん、本気でやろう!」


こうして、ふたりの挑戦が始まりました。


「できるかな?」


かあさんは湯飲み...


とうさんはぐい飲みを。


さらにかあさんは、
ジュジュくんのご飯茶ワンにも挑戦。


「あの人、ほんとうに初めてかしら?」

「そうだよ」


「さあ、ジュジュも協力して!」


「ジュジュくん、こうやるの」


「うん、わかった...」


「ペタッ♪」






「アリスパパ、話しかけないで!」


このまま陶芸教室で
時間を潰してもいいし、
表の「あそ望」で
花火を眺めるのもいいでしょう。


あそこは今日、あきまつりだから。


昨日と同じ今日が生まれていくのを、
自分はじっくり待つだけです。


「ドーーン♪」

今年初めて見る、花火です。