おやじ山 | 続・阿蘇の国のアリス
紅葉した樹林帯の中を
たどる山歩きには
しっとりとした味わいがあって
趣深いものがあります。


だけど、私の場合、
どちらかというと、
獣を追いかけるほうに
心が動きます。




そんな欲求を満たしてくれるのが
この親父山(1644m)樹林帯です。


ちなみに、
親父(おやじ)はクマのことで、
かつてこの辺りにクマが
多く生息したものと思われます。


さて、本日の目的は、
ニホンカモシカ探しです!


まずは、
シカの足跡を追跡...


ジャンプして岩を越えてる...


「キューン!」

シカが鳴いた!


「いたー!」


「パパ、逃げられた!」

「あれは、ただのシカだよ」


沢に沿って林道を歩くと、
親父山登山口...


さらに林道を進むと...

標高1200mの「四季見原」です。


「パパ、今日もニホンカモシカ、
見つからなかったね」

「うん、なかなか見つからないね。
でも、うれしいよ。
またこうして、アリスとシカを
探すことができて...」


「ママもうれしい...」


「私もうれしい~!」


ある日、
風が運んできた
ニホンカモシカの匂いに
ひきつけられ、
森を抜け、沢を渡り、
さらに別の森に入ると...


戦士のように立っている
ニホンカモシカに出合うだろう。


「キューーン!」