山の日の一日 | 続・阿蘇の国のアリス
山の日は、
阿蘇山に登れないので
久住山方面に車を走らせました。


あてもなく
さまよっているうちに、
「たぬき八」さんが
目に入ったので
お昼ご飯にしました。


せっかくだから、
久住山を眺めながら
外でいただきましょう。


パパは焼肉定食を...


ママは名物の
猪肉メンチカツを注文しました。


「いつだったか、
この辺りを車で走っていたら、
紅の豚の飛行機(サボイア)を
見たよね...」

パパがそんな話をはじめた時でした。


見覚えのある真っ赤な飛行機が
目の前に突然現れました。


「サボイアだ!」


パパは叫びました。


やがてサボイアは、
頭上を二、三度ゆっくりまわると、
森の向こうに着陸したようでした。




わたしたちは食事を済ませると、
サボイアを追いかけました。




そして見つけました。


サボイアのような赤いグライダー...。


「空を飛ぶということは、
何か魔法のようなものだね」


それは現実の中で、
悠久なるものとの出会いを
与えてくれているような気がします。


耳をすませば...


千年草原の...


風の音が聞こえてきました。